浅間古墳の発掘調査

保存・活用、地域のにぎわい創出へ
3月12日富士ニュース掲載記



小長井義正市長は10日、市議会2月定例会で、国指定史跡浅間古墳の発掘調査は、教育委員会が行っていくが、考古学を先行する大学生がフィールドワークセンター「ふらりば」などを活用して調査に参加することに加え、市民誰もが発掘調査に関われるような仕組みを構築していく考えを明らかにした。荻田丈仁(心政富士)の一般質問に答えた。浅間古墳は増川に所在し、昭和32年に国の史跡に指定された。東海地方最大規模を有する前方後方墳で将来にわたり確実に保存し、多様な活用を図ることを目的として、現在保存活用計画の策定を進めている。須津地区の代表者や学識経験者などで構成される富士市史跡保存整備推進委員会での審議を踏まえながら策定作業を進め、本年度中に最終案を決定後、新年度教育委員会会議での審議・議決を経て市の計画として位置付ける。発掘調査は古墳が造られた年代やその大きさと言った最も基本的な情報を正確に把握することが期待できるほか調査の進展によって保存すべき史跡の範囲がより明確となる。令和元年度の地中レーダー探査で存在が秋なってなった埋葬施設の正確な形状や残存状況、被災者の人物像ににまで迫る事も期待できる。保存活用計画では新年度から10年間の計画を記録する予定。前半の5年間で計画的に発掘調査を実施、古墳本体のほか周辺部分についても人力での掘削を慎重に行う共に3Dによる詳細な記録をするたま、多額の経費が見込まれる。国の補助金の交付を受けながら進めていく。後半の5年間では浅間古墳を適切に保存するための工事や樹木のの計画的な管理伐採に加え今後の活用に向けて必要な見学道や駐車場の整備等について検討を進める。同計画は教育委員会他、土地所有者や須津地区まちづくり協議会を計画推進の主体者として位置付けており、現在協議会内に設置した須津古墳群活用委員会を中心にスタンプラリーや古墳カレーの商品化などを展開している。小長井市長は「市唯一の国指定史跡である浅間古墳を確実に保存活用し、まちづくりを通じた地域のさらなる賑わいを創出するとともに文化庁との協議や、その後の整備に必要な土地所有者との合意形成、用地取得など多くの課題に積極的に取組む」とした。