静岡県立静岡がんセンター副院長である胃がんの名医である寺島雅典先生の講演「がん治療の最前線ー胃がんの治療を中心として」を聞く機会がありました。
講演内容としては、がんについて始まり、静岡がんセンターについて、胃がんの治療法、胃がんに対する低侵襲手術として腹膣鏡手術・ロボット手術等々で、実は先日知人が胃がんで亡くなったばかりで大変興味深い話でありました。がん予防とがんは治らない病気でなく早期発見がカギでただ、胃がんは原則として無症状でありわかりづらく、症状がでるのは胃潰瘍や胃炎などの良性の病気、早期胃がんにそれらが合併した場合、進行胃がんでありますが、胃がんも検診で発見されれば胃がんは80%が治癒できるとしています。また、寺島式手術や免疫療法等最新の医療行為についても話されていました。
胃がん末期で亡くなったばかりの私の知り合いも検診を受けての早期治療ができればとあらためて悔やまれます。また、静岡がんセンターは国立有明がんセンターに次いで多くの患者が全国からくる優良病院であると思っていましたが、経営状況は厳しく、県からの繰入金が60億投入されていることには驚かされました。
この事には、病床利用率も90%以上あるのにも関わらず厳しい経営状況ついてどうしてなのか??、懇親会場で寺島先生に確認すると、不採算の救急や先進医療を担う公立、自治体病院のほとんどは経営難であり、診療報酬が大幅に改定しない限り経営改善は難しいと言っていました。
あらためて、今後、富士市においても新病院建設が進みますが、がんセンターのような優良病院であっても経営状況が厳しいと聞くと病院経営の難しさを感じました。
いずれにしても、良い話と良い出会いのあった講演会でありました。