須津古墳群を整備 国指定史跡を目指す。

10月11日富士ニュース掲載記事

森田嘉幸教育長は、須津古墳群の国指定史跡について本年度設置した「富士市史跡保存整備推進委員会」やオブザーバーとしている文化庁及び県の意見を聞き、浅間古墳整備後、国指定史跡を目指すとした。6日の市議会9月定例会で荻田丈仁氏(心政富士)の一般質問に答弁した。須津古墳群は、国の指定史跡の浅間古墳や県指定史跡ん琴平古墳千人塚古墳などを含む209基が発見されている。須津古墳群全体の取組としては、まずは、千人塚古墳の整備を行い、次に浅間古墳の保存活用計画を策定し、整備の進捗等を見極めた後、琴平古墳の保存活用計画を策定する。市の指定史跡であある千人塚古墳は7世紀中ごろに造られた横穴式石室を有する古墳で、装身具や武器、馬具などの多様な副葬品が数多く出土、出土した副葬品の内容や石室の大きさなどから、地域の豪族が埋葬されていたと考えられ、7世紀中ごろの古墳としては県東部地域を代表する古墳で優れた史跡価値を有している。千人塚古墳は周辺部分を古墳公園として整備するため、実施設計を進めており、来年度に整備工事に着手し、令和7年度内に供用開始を目指している。森田教育長は「庁内組織を立ち上げ、定期的に情報交換を行い、SNSを活用した効果的な文化財情報の発信や須津古墳群を中心とした古墳を巡るサイクルツーリズムな土、各部署の強みを生かした連携を図り、須津古墳群の価値をさらにたかめるための新たな取組をすすめていく」とした。