領土問題について

富士市議会において、尖閣・竹島問題について以下の意見書が提出されています。
「香港民間団体による団体による領海侵犯及び尖閣諸島不法上陸に関する意見書(案)」及び「李明博韓国大統領の言動に抗議し、政府に対韓国外交の見直しを求める意見書(案)」についてです。

 今回の領土問題に関わる意見書については、多くの自治体でも審査されているようですが、現在進行形で進む、領土問題は、竹島、尖閣だけではなく北方領土もあります。日本にとって、3つの領土のもつ意義も交渉の経緯も目指すべき解決方法もみな違い、領土問題の背後に横たわる歴史問題も含め、領土以外の外交全般になると同じ土俵での議論は難しいと考えます。ただ、3つの領土の共通認識として言えるのは、日本国の領土を守るという基本的な姿勢は崩してはいけない事は重要な事であると思っています。
 しかしながら、領土問題について大きな問題点としては、日本の国民、市民社会は国家や領土への執着心、価値意識は薄い事があります。それは、以前、日本青年会議所において全国の高校生を対象に竹島付近、尖閣諸島の国境を描いてもらう調査がありましたが、その正解率は、尖閣で25%、竹島では10%程度と言うようなことでもわかります。その事については日本の学校で領土問題についてもあまり教えてこなかった経緯があり、子供の頃から竹島、尖閣について竹島、尖閣の「領土は我が国のもと」と義務的、政治的に教え込む中国や韓国のナショナリズムと比較にならないと感じます。その意味では、今回の意見書が出されている事についての議論では、36人それぞれに考え方、捉え方は違うと思いますが、個人的な意見で言えば、たとえ自分の住む近くの話でないとしても日本国民ととして、日本の領土を守ると言う事に対しての共通認識は強く持たなければいけないことはありますし、地域からの発信は必要な事であると感じています。
 その上で、今後、国民、市民としても領土意識という事に対してはしっかりとした認識を持たすという事は社会で取り組まなければいけない事であるように感じています。
 政権交代後、日本は海外から軽んじられているような気がしてなりません。民主党政権になってからの日米関係の混乱は、国際社会においての日本の地位の低下を増長させてしまったような気がします。近い将来の選挙もあるようですが、強い外交は日本にとって最重要課題の一つでもありますのでしっかり取り組んでくれる方々を選びたいと思います。