自然保護の考え方

週末は浮島沼の自然を調査を兼ねて堪能しています。
ちょうど、すどふるさと愛好会主催で「浮島が原自然公園の見学会」が開催されていましたので、一般質問の関係もあり、急遽参加させて貰いました。浮島が原自然公園では、今の季節、サワトラノオやナヨナヨワスレナグサが観察できますが、私の家からだと、自転車で行くにはちょうどいい距離でもあります。

浮島が原自然公園で説明してくれたのは、自然観察会の中山先生、山田先生、長谷川先生です。また、すどふるさと愛好会の事務局は笹ヶ瀬先生で、観察会は先生だらけです。公園内に植生しているサワトラノオ、ナヨナヨワスレナクサ、クサレダマ、ヒメナミキ等々絶滅危惧種や貴重な植物を確認しながらの説明です。公園内で一通り観察が終わった後、管理棟において、中山先生から、浮島が原自然公園のレクチャーがありました。

公園が出来上がるまでの経緯が話された後、この場所は、昔あった風景があり、古代の生活を伺う材料がそろっている日本の原風景がある貴重な場所として「天然記念物の指定」がされても良い所でもあると熱く語られた後、今後、管理、運営に関しては様々な問題もあり、例えば葦が茂って木道を歩けないとか、セイタカアワダチソウのような外来種がはびこっている状況等、自然公園と名前がついているが、自然をそのままにしていくと、弱肉強食であり、強いものだけがはびこってしまう恐れがあるとし、貴重なものほど弱いものであり、ほおっておくと絶滅してしまうので、弱いものを守るには人手がかかり、それを考えた上での管理計画を立てる必要性がある事が述べられました。
自然公園として重要性は、まさにその通りであると感じましたので、近くにある浮島沼釣り場公園のトンボの保全について考えを伺ったところ、自然保護の考え方は変わってきているので、保全とは自然に対して何もしないのではなく、保護の目的に会った管理はしなければいけないと意見を頂きました。
浮島が原自然公園にはトンボの数が少なくなっています。(アメリカザリガニはヤゴの天敵です。園内では駆除の為にザリガニだけは捕獲してかまわない状況でもあります)

現在、浮島が原自然公園の近くのトンボの生息地としての赤どぶ池には、特定外来種のミドリガメが沢山います。(池では気持ちよさそうに日光浴をしています)赤どぶ池でも、生態系が変わってきている状況をしっかりと再調査をした上での、整備計画は求められる事であると認識しています。
帰りがけに道路でミドリガメが車に引かれてぺっしゃんこになっていました。(浮島沼には多くのミドリカメが繁殖してしまっているようです)

でも、弱肉強食の世界では、いくら大きくなったミドリガメも車にはかないません。