「富士市には映画館も美術館も無くて、文化度が低いのではないか!!」
と連休最終日にお寺の総会後の懇談会で檀家さん達から問い詰められました。
映画館・美術館が無いという事だけで文化度が低いと言うのは如何なものかと感じますが、富士市は、工業都市として成り立ってきた経緯からも、文化とは、言われると考えさせられてしまった矢先の連休明けに「富士市芸術文化振興議員の会」による研修会が開催されました。
内容としては、2部構成となっており、
第1部
文化振興基本計画策定の中間報告
文化振興課長よりの説明
富士市では、文化芸術振興基本法が制定された事を受けて、進むべき方向性を総合的に計画的にまとめた富士市の文化振興基本計画の策定に取り組む事になっていますが、今後、策定委員会が設置され8月から2月にかけて計画の骨子、素案が作成され、2月議会において議会報告される予定が説明されました。(ただ、今のところは条例化の予定はないとしていました)
第2部講演会では
「富士市の芸術文化の振興に向けて地方議会・議員に望むこと」
講師:富士市文化財審議会会長・丸茂湛祥氏
丸茂氏は、豊富な才能と見識により長年に渡り富士市の教育及び芸術文化の振興に貢献している富士市の人的財産でもあります。
その丸茂氏の講演の中で、「文化とは、例えば父親が持っていた伝統を受け継ぐ事、植えつけられた種が芽を出す事。その、菌、種を植えつける事であり、行政には種が芽を出す文化、芸術の環境を整えてもらいたい。文化芸術に関しては予算が低く、それは形にならないものであるからで、文化とは、プラスアルファであり、そういうものを振興していかなければ、枝も葉も花も咲かないので文化振興を行政は進めてもらいたい」として富士市への様々な文化振興への提言がなされました。(参考になります)
自分の家の文化を持つことは重要であり、文化とは父親が持っている物を子供へ受け継ぐとするならば、私は子供に何を植え付けてきたか甚だ疑問でもあります。ただ、娘2人共、中、高と演劇に携わってきており、もしかしたら・・・今に我が家の文化が開花することがあるかもと考えています。
文化とは、ジャンルも多く、奥が深いです。
でも、文化には環境整備していく時間とお金も必要なものでもあるとも感じます。とは言え、厳しい経済状況ではあるものの、まちには文化は必要です。