富士市の議会改革度は?

地方議会の改革の動きは全国的に広がっていますが、富士市においても、議会改革検討委員会において様々な取り組みが進められています。昨年の4月には議会の役割を定め改革を促す議会基本条例が制定されました。現在、インターネットでの議会傍聴や条例に基づいての、議会報告会の開催、議会モニターの設置等情報公開や住民参加等々はありますが、では「他の自治体、全国的に比べて富士市の議会改革はどうか??」と言う疑問に対して、

5月21日発刊の日経グローカルで特集が組まれており、全国810市区議会を対象に、日経リサーチを通じて804市区の議会からの回答を得てのランキングが発表されていました。これは、解答を数値化して総合偏差値、情報公開度偏差値、住民参加度偏差値、運営改革度偏差値で総合得点が出されての順位であり,調査結果は全国トップが流山市でした。流山市では、本会議とすべての委員会をインターネットで中継、録画。表決した議員個人の賛否もネットと議会報で明らかしており、議員提案の政策条例を3年間で3本可決しています。地方自治法に基づく専門的知見の活用を積極的にされており、前回の調査の9位から1位になっていました。
肝心の我が富士市はと言うと、
総合偏差値58,91公開度偏差値40,31住民参加度偏差値68,58運営改革度偏差値59.24で、全国ランキング135位でした。残念ながら100位以内には入っていませんでしたが、前回調査(2010年)の485位からの大躍進でもあります。その意味では、確実に議会改革は進んでいると言えます。しかしながら、情報公開度偏差値(40,31)が低い事に対しては、今後積極的に力を入れなければいけない課題である事は分ります。ちなみに県内においての、富士市よりランキングが上であった市は菊川市38位、島田市39位、牧之原市65位、静岡市89位でした。
今後益々、議会においては、情報公開、住民参加、議員間討議の充実、執行機関との切磋琢磨は求められていく事でありますが、富士市においても、議長を中心に議会改革検討委員会が更にしっかりと取り組んでいかねばなりません。また、政策形成に踏み込む必要性も求められますが、議員のレベルアップは不可欠でもあります。その為の資質向上は重要な事でもあります。
次回はいつ調査があるのか分かりませんが、少しでも順位が上がるような改革を進めなければと感じています。