30年6月議会一般質問

「沼津市との広域連携の推進について」

お許しを頂きましたので私は先に通告してある「沼津市との広域連携の推進について」の質問をいたします。

少子高齢化、人口減少社会において地方自治体の取り巻く環境が著しく変化してく中での自治体間での広域連携が推進されてきています。そのような中では富士市と隣接する市や関係する町との連携の推進は求められます。今まで、自治体の区域を越えた自治体協力は広域行政と呼ばれてきました。わたしがあえて今回の質問で広域連携と言う言葉を使うのは、広域行政から想起されるイメージは「圏域」ありきで、自治体の区域を越えた圏域をあらかじめ想定して、その空間でいかに行政を運営していくかを問題にしてきていると思われますが、広域連携では、独立した自治体が其々の区域を越えて協力し合う姿でありますので一定の圏域があらかじめ想定されているのではなく、各自治体が其々の必要な形で連携を進めていくという認識の下であえて、広域行政ではなく広域連携の推進としています。

その広域連携として富士市は現在、富士圏域という考えのもとでは、富士宮市との様々な連携は推進されてきています。また、富士山を中心とする富士山圏域での環富士山としての4市1町の連携も推進されています。しかしながら、以前にも議会でも求めていますが東に隣接する沼津市とは国道一号線、東名、新東名等やJR東海道線と大動脈で繋がりお互いに多くの交流人口を有しながらも、具体的な広域連携の推進は聞こえてこない状況です。 富士市東部の活性化策としても救急、医療、防災、教育、商業、観光等の連携は求められますが、連携を進める上では特に効果があるとされるインフラ整備として富士市東部に密接に関係する道路や河川の早期整備について国や県に対しての広域要望をしていく事を議会でも訴えてきています。また、東駿河湾環状道路西区間の事業決定や新放水路の事業促進については市民団体からも求められている経緯もあります。あらためて沼津市西部の開発が進む中では両市の強味を活かしての県東部の広域的まちづくりは検討すべき課題であると思います。 現在、確実に進む人口減少社会での東部の拠点都市としての検討は進められてきていますが、富士市の将来像を考える上では、今までの圏域にとらわれることなく、より広域的に観光や医療等についても今までとは違う視点や違う枠組みで推進していく事は重要であり、特に県東部地域としての隣接自治体である沼津市との広域連携での取り組みや検討は必要と思われます。それは、人口が20万人を切ってしまった沼津市においても同様であると考えられます。

小長井市長就任以来、沼津市では栗原裕康市長、大沼明穂市長と変わりました。ただ、大沼市長が志半ばで今年の3月に急逝した事に伴い、沼津市市長選挙が4月29日に行われ、新たに頼重秀一市長が就任しています。その点も含め以下の質問をいたします。

 

1点目として、富士市東部に関係する次の4つの沼津側のインフラ整備の現状と効果をどのように把握しているのでしょうか

    1. 沼川流域整備計画での新放水路の整備について
    2. 富士市の吉原沼津線の沼津側の延伸整備について
    3. 東駿河湾環状道路西区間の事業推進及び整備について
    4. 道の駅・貨物ターミナル移転の状況について

2点目として、東部のコンベンション誘致での協力や観光連携は進めるべきと思いますがいかがでしょうか

3点目として、県東部の医療の充実を図る上では医療圏は違いますが、医療連携を進めながら、自治体病院の在り方についての議論はすべき事であると思いますがいかがでしょうか

4点目として、小長井市長就任以来、沼津市との連携をどのように進め、沼津市長とは両市の課題等についての話を行っていたのでしょうか、

5点目として、沼津市の新市長をどのように評価しているのでしょうか、また、トップ同士の将来構想を含め、早期に両市の課題についての包括的な広域連携についての話し合いをすべきと思いますが如何でしょうか

以上、一回目の質問と致します。