「日本一感動を与える講演」と定評のある“思うは招く”〜夢があれば何でもできる〜と題した、ロゼシアターで開催された植松氏の講演は、素晴らしかったです。聞いている人すべてが引き込まれ、講演が終わった後も満員の会場ではまるで、コンサートで、アンコールを求めるがごとく、拍手がしばらく鳴りやみませんでした。
講師の植松氏は北海道の財政状況の厳しい赤平で植松電気を経営しながら、子供の頃からの夢であったロケットの開発を進めています。
子供の頃、板金屋を営む父親に、プラモデルを禁止され、作るなら板金でやれと言われ子どもながら板金で物を作っていた。中学生の頃はペーパークラフトの紙飛行機に没頭し、空への憧れとして、飛行機やロケットを作りたいと思った。進学をする時にその事を話すと、先生が「そんなの無理、東大に行くような人がする事で、この地域に生まれた時点であきらめなさい」と言われた。でも、ライト兄弟は東大に行っていないと諦めなかった。大学へ行かなければ、専門的な勉強ができないと知り、北見工業大学へ入った。ロケットの勉強が出来ると嬉しかったが、周りはこの学校に入った時点で、落ちこぼれであると言った。大学では、子供の頃、無駄だと言われた、板金や紙飛行機の知識が役立ち、勉強しなくても理解が出来た。諦めない思いの中で、北海道大学の永田教授と出会い、人工衛星の打ち上げに成功し、宇宙開発を今も続けている。
植松氏の、「今の社会は、諦め方を教えている。やりたい事をやったことが無い人に相談をするとできない話をする。やりたい事があったら、やったことがある人と仲良くなれば出来る事を知ろう。」
「本を読もう!特に伝記には、諦め方は書いていない。諦めない生き方をコピーしよう。」
「もうだめだ」はチャンス。楽をすると無能になる。
「社会の役に立った時は、夢は仕事になる。一生懸命は一生やりなさいという事です」
「夢は沢山あった方が良い。一個くらい挫折しても挫けないでいられる。」
「夢はやってみたい事。感動はCAN DO(カン ドー) “出来る”です」
「明日の為に今日の屈辱に耐えるのだ」(いつかは見返してやる)
「人生にもう遅い。もうダメはない」
子供の頃、「どうせ無理」「出来る訳がない」と言われ続けてきた。子供の夢や希望を奪っては行けないので、「どーせ無理禁止条例」を作りましょう。等々
どのフレーズをとっても、為になりました。
今、全国での講演活動を続けながら、ARCプロジェクトを立ち上げ、理想社会として住宅に関わるコスト10分の1、食に関わるコスト2分の1、教育に関わるコスト0に取り組んでいます。(一度視察したいと感じています)植松氏の活動には目が離せません。
キャリア教育を推進するに当たり、植松氏の講演から、改めて、育てるという事は、大人が自信ありげに生きて見せて、躾もする、夢を与える事であるという事を感じました。
昼間、富士市立高校でも全校生徒への講演会を行っており、夜は商工会議所青年部が主催する講演会とダブルヘッダーの講演会でもありましたが、この講演を聞くことが出来た人たちは、何かを感じたはずです。
講演終了後、工業高校の生徒さんを始め、聞きに来ていた学生が目を輝かせながら、植松氏を取り囲んでいました。
“思いは招く”夢があれば何でもできる。
私も、諦めない生き方をしたいと思っています。