12月8日にサッチーこと、野村沙知代さんの突然の訃報のニュースが流れましたが死因は、虚血性心不全でありました。これは心臓の冠動脈が動脈硬化で狭窄して起こる心筋梗塞であり、冠動脈が詰まると急激に心臓の機能が低下して死亡に至る場合、虚血性心不全と呼ばれる事が多いとされます。分かりやすく言えば、急性心筋梗塞です。今年になって、私の周りでも、心臓が原因で突然亡くなった方が何人かいました。つい先日も51歳の若さで亡くなった知り合いの葬儀がありましたが、やはり、心臓疾患でお風呂場で亡くなっていたそうです。決して他人ごとではない話です。心筋梗塞は、一旦発症すると約40%が死に至る非常に怖い病気です。心筋梗塞で入院した人の院内死亡率は10%以下と予後は良好ですが、心筋梗塞による死亡の多くは入院する前におこります。ですから、発症を予防することが重要だとされます。幸い、心筋梗塞で入院する人の約半数は、発症前に前兆を自覚していたことがわかっていますので、この前兆の時点で治療すれば心筋梗塞の発症を防げます。
心筋梗塞の前兆症状としては、50%は発症する前の数週間前から、胸部の痛み、みぞおちの圧迫感、紋扼感胸やけに似た違和感 腕や肩の痛み歯やあごの痛みがあります。このような前兆を感じたらすぐに病院へ行くことが大切です。
現在・日本心臓財団は日本循環器学会と共に、この心筋梗塞の前兆の存在を広く知ってもらう為の広報・啓発・教育活動としてSTOP MI(Myocardial Infarction心筋梗塞)キャンペーンを行っています。
突然死しない為にも、心臓疾患での前兆には、くれぐれも気を付けてください!!