救急搬送・受け入れについて

先日、「1週間のごぶさたでした」の名せりふで知られた司会者の玉置宏さんが、脳幹出血のため死去したニュースが流れていました。
私の養母も脳内出血として救急搬送をされましたが、脳幹にまで及ぶ脳内出血であり、最終的には脳幹出血の症状としてあげられる呼吸不全により亡くなりました。

いわゆる脳内出血は、寒冷暴露などの自然環境のほか、労働条件やストレスなどの社会的、精神的要因があります。また、喫煙、塩分摂取、アルコールなどの嗜好、肥満、高血圧、運動不足など多岐にわたります。その死亡率は75%に達するとも言われています。平成16年度厚生労働省人口動態統計では、人口10万人対で本症による死亡が28.6人であります。

改めて、養母の事について落ち着いて考えると、もう少し対応ができたのではないのかと悔やまれる事があります。朝、突然倒れ救急車に連絡し、病院に搬送されました。救急隊の方は最大限の努力をしてくれはしましたが、倒れてから病院到着までかなりの時間が掛かりました。私自身も、119番をした時に、慌てて状況を上手く伝える事が出来てなかった事もありますし、また、到着してからの救命士さんからの聞かれる養母の事に対して、例えば病院はどこに通っているのか、どんな薬を飲んでいるのか、いつ病院にいったのか、血圧が高かったのか等と聞かれても答える事ができませんでした。時間が経つにつれ養母も口から泡を吹き始め、明らかに異常を感じましたが、救急車は搬送先が決まらないと発進はしません。救急隊の方は搬送先への電話照会を繰り返し、なんとか富士宮の脳研に受け入れられましたがその間にも時間は取られます。沼津に近い地域から富士宮の病院に搬送され、即座に脳内出血の除去の手術をしましたが、一命は取り留めたものの、脳幹に及ぶ出血は、結果的には帰らぬ人となりました。
もしかしたら、突然の事であっても、もっとスムーズに対応ができ、倒れてから病院到着の時間が短縮できていたらもう少し違っていたのかと思う所もあります。
私は、早期の高度な医療処置が救命及び予後の改善に高い効果が期待できる脳疾患や心疾患に対して緊急度、重症度に応じた消防と病院の連携体制により時間短縮を図る事は勿論ですが、その状況に対しての判断や的確な情報を伝えると言う事は非常に大切であると感じています。

救急需要は年々増加傾向であります。
 養母ももしかしたらという思いもありますので、救急搬送・受け入れについてのの施策がないのか、取り組みたいと思っています。