宮崎市の「地域コミュニティ税」廃止か!?

 宮崎市へ、「地域コミュニティ税の導入経過と運用」について視察に行ったのですが、驚いた事がありました。1月24日に行われた宮崎市長選の結果、視察項目である、「地域コミュニティ税」がマニュフェストで廃止を掲げた新市長が当選し、急遽、「地域コミュニティ税」については私達の視察の後、来週以降の視察はお断りしているそうです。

「地域コミュニティ税」については、宮崎市が自治体加入率の低下や高齢化に伴い、自治体活動が思うような活動ができにくくなってきている現状において、地域協議会を中心として地域の様々な団体を連携させて解決させていく取り組みをするにあたり、活動資金が必要になる為、地域のまちづくり財源として平成21年4月より「地域コミュニティ税・年額1人500円」を創設導入致しました。
(市役所前)     (ヒアリングの様子)    (議場)

 私達会派は、地方分権、地域内分権と進む中で「地域コミュニティ税の導入」は先進的な取り組みと考え視察に行ったのですが、1年もたたない内に廃止になってしまう事が判明し、戸惑う状態でもありました。視察内容の詳細は報告書を提出しますがとにもかくにも、視察受け入れ先の市でも、説明に当たる地域コミュニティ課の中島アドバイザーもトーンダウンしていると前置きをしての説明でもありました。

視察3日前に当選した新市長の戸敷正氏は、前回も市長選に立候補しましたが落選しており、今回は、まちづくりの基本は住民が主役となり活動していく事で市民に負担を強いる行政は避けるべきとし、その中の1つとして「地域コミニュティ税」は廃止する事を公約に挙げ、見事当選を果たしましたが、現在、新市長がどのように考えているのかは気になりました。
視察から帰り慌てて新市長のHPを見ると、1月28日掲載の戸敷正市長のブログに「地域コミニュテティ税について」と題して、当選後、初めてのブログが次のように掲載されていました。

「地域コミュニティ税について
新聞各紙にて、コミュニティ税について私の発言が掲載され
沢山の方々からお電話やFAXにてご意見を頂きました。
私の考えとしては、マニフェストにも記載いたしましたように
地域コミュニティ税は「廃止」します。
ただし、来年度予算の92%が現市政により予算付けされ、
私の裁量で行える部分が少なくなっておりプラス処置が出来ない状況となっております。
そのことから3月議会での提案は難しくなっています。
また、清武町の合併が3月23日に行われることから
清武町にお住まいの皆さんのご意見もお伺いしたいと私は考えております。
地域コミュニティ税の廃止は来年度の平成22年度で行う事は
マニフェストに記載させて頂きましたとおり、現在でも変わりありません。
廃止案の提出は6月の議会でも行えますのでご理解頂けますようお願いいたします。」

即廃止ではないけど6月には廃止される様相です。

(1月28日新聞報道でも東国原県知事への報告記事)

新聞にも、掲載されており、6月の議会において廃止案が提出されるようです。
今回、視察内容が市長選挙によって無くなってしまうと言う事態に直面し本当に驚きました。
でも、廃止になる前に視察が出来てラッキーだったかも・・・勉強にはなりました。