年末年始で、飲む機会が多く帰る手段として、タクシーを利用しています。昨年、中国の嘉興市へ行った時、タクシーを何回か利用したのですが、運転席と客席の間には、天井までの仕切りがあり、運転席をプラスチックの透明な板がはられていたり、鉄格子のような仕切りがされ、運転席には手を出せないよう形になっていました。
中国で最初にタクシーを利用した時は、日本のタクシーと違い、なんでこんな仕切りをしなければいけないのかなと不思議に思いました。街を離れれば、真っ暗闇の中国では、日本に比べ貧富の差が激しく治安が悪いので、運転手さんが襲われないような措置だとは思ったのですが、過剰な措置にはちょっと抵抗も感じた訳です。
しかしながら、近年、日本でもタクシーにおいての強盗や、また、理不尽なお客さんの暴力やトラブルが増えている現状では、密室の安全を確保する為に、仕切り版やカメラの設置が必要となってきていることがテレビで報道されていました。特に問題となっている大都市においての仕切り板の設置状況は、東京では78%、大阪では18%と東京に比べ、トラブルが多そうな大阪において設置が少ないのは驚きました。昨日、タクシー強盗が発生し死亡者もでている大阪では、橋本知事が、府警の防犯強化予算を増やし、今後の防犯面からも仕切り板の設置状況を促していくとしています。経済状況が厳しくなれば犯罪は増えるとされていますが、密室となってしまうタクシーにおいては、防犯体制として、少なくても防犯仕切りをつけて身の安全を確保しなければいけない状況になってきたようです。
富士市において、仕切り板を付けたタクシーを気にした事はなかったのですが、どのようになっているか今度知り合いのタクシー協会の会長さんに聞いて見ようと思っています。
でも、なんとなく、タクシー運転手と隔離されているようで、会話も楽しめませんし、信頼関係が無いようで、タクシーに乗るのが少なくなるような気もしますが・・・・まあ残念な事だとは思いますが、運転手さんの安全を考えたらしょうがないことかもしれません。
追伸
タクシー協会の会長さんから話が聴けました。
富士市の場合、大渕でタクシーでの殺人事件があった後、警察の指導により、仕切り板を全車に着けるよう指導があり、小型車には100%付けているそうです。しかしながら、運転手側の仕切り板が多い為、現在の状況では、不完全だとされ、カメラの搭載や、助手席側の仕切り板の設置も促されていますがそこまでは、経済的に手が回っていないのが現状です。
実は、私、タクシーには乗っていたのですが、酔っているせいか仕切り板がついていたのにはあまり気が付きませんでした。