昔、高校生の頃だと思いますが、悪たれてた時があり、母親と喧嘩して
「うるせーあんたの言う事なんか聞けねーよ」、
「親の言う事も聞けないあんたなんか、生まなければよかったよ」
と言われた時に、売り言葉に買い言葉で
「生んでくれとは頼んでねーよ」
と言った事があった時がありました。
母親は覚えているかどうか分かりませんが、昨日、知り合いの方の結婚式に出た時、ふと思い出しました。
私は今まで、子供は親を選べないとずーと思っていました。でも、この結婚式に出席して、花嫁が両親へ贈る言葉を聞いて、強く胸を撃たれました。
花嫁は、遠く離れた大分県の国東半島約6キロにある伝説の島姫島より富士市にお嫁に来ました。父は島で漁師をし、必死に子供を育て大学まで行かせてくれました。
娘は島1番の器量と頭の良さを持っており、高校も大分で1番の学校に入れる能力もありましたが、島にいる両親を置いて遠くの高校に行く事はしませんでした。(仲人さんが言ってました)
漁師と言う危険な仕事を選んだ父が、漁に出掛ける時は、「いってらっしゃい」と言いながら、漁に出掛けたら、もしかしたらもう帰ってこないかもしれない。これっきりあえないかもしれないと言う思いが子供心にあったそうです。そんな思いがあった為に両親とは離れられず高校は島で暮らしました。その後、自分の可能性を試したくて、九州の国立大学には受かったものの、東京の私立大学に進学しました。離れて暮らし東京で就職そして、転勤して仙台へ行き、今回結婚した、富士市の某お菓子屋さんの後継ぎの家へ嫁いできました。彼女の仕事は経営のコンサルタントで多くの企業の面倒をみる先生という肩書ももっている有能な女性です。でも、縁があって、仙台で知り合い、富士市に来ます。何億分の一の不思議な出会いです。(姫島の伝説になるような話です)
でも、その出会いができたのも、彼女が、姫島で漁師をやっている両親に育ててもらったからです。彼女は両親にいいました。
「子供は親を選んで生まれてくる。の言葉通り、私も姫島の父、母を選んで生まれてきた。責任を持って育ててくれてありがとう」
私はそれを聞いて、涙が出てきました。素晴らしい言葉を言う素敵な女性だと感激しました。
新郎の父も涙を流していました。「親が勝手に産むのではなく、自分で親を選んで生まれてきた。」子供は胎内にいる時から親を選んでいるそうです。なんか、急に、自分が今の親を選んで生まれてきて、育ててくれ、また、自分の子供も私を選んで生まれてきてくれたのかと思ったら、育てる勇気が湧き、胸が熱くなりました。その言葉に出会えた事に感動です。
と言う事で、昔、悪たれて言った「生んでくれと頼んでねーよ」と言った事が恥ずかしく、急に申し訳なく思いだされた訳です。
ヨン様ケーキ・ 鏡割だけでも何十人と前に出ます・ 人・ 人の出席者
新郎はお菓子界のヨン様と呼ばれる程の、素敵な男性で、きっと幸せにしてくれると思います。お菓子界のヨン様が彼女を選んだ理由は、
「同じ学びができる伴侶」
と言う事です。素晴らしい理由を聞いて、また、感動です。
(ふと、私の選んだ理由は何だっけかなと思いましたが、もう昔の事で明確な理由は忘れてしまいました)
でも、300人以上出席の大結婚式は5時間近くかかり、ちょっと、ぐったりしてしまいました。