「教育について」の研修会で、学校におけるクレーム対応の課題についての質問が出ていました。理不尽な要求を学校に出す親が増え始めており(モンスターペアレントと言います)、社会問題化してきています。
モンスターペアレントとは、学校に対して、自己中心的で理不尽な要求を意味する和製英語として使われ始めました。基本的には直接教員にクレームを行うものが多いが、校長や教育委員会など、より権限の強いところに持ち込んで、教育現場の教員や学校に圧力をかけるという形式も増えています。最近では、給食費を払わない理由として、「義務教育だから、市ではらうのが当然だ」とか「頼んでないのに出しているから払わない」といい、給食費を払わない事も問題になっています。
じゃあ、他には、どんな要求やクレームをつけているのか調べてみました。
・子供がひとつのおもちゃを取り合って、ケンカになる。そんなおもちゃを幼稚園に置かないでほしい
・自分の子供がけがをして休む。けがをさせた子供も休ませろ
・親同士の仲が悪いから、子供を別の学級にしてくれ
・今年は桜の花が美しくない。中学校の教育がおかしいからだ
・授業中にお菓子を食べたので注意したら、「おなかがすいていたのにかわいそう」
・運動会の練習で「気をつけ」と号令をかけたら「軍隊みたいな教育をするな」
・携帯を取り上げたら「親が買ったのだから親のものだ。教師が取り上げるな」
・どの教師がどのクラスを担任するかを勝手に考えて、「この通りにしろ」
・朝礼の時に態度が悪いので大きな声で名前を呼んだら「みんなの前で叱らなくても、うちの子は後でそっと話してくれたらわかる子なのに…」
(以上、Yahoo!知恵袋より引用)
・不登校の子が家でストーブをけり倒した。学校が弁償してほしい
・いじめに遭う我が子を転校させるので、通学の交通費を出してほしい
・義務教育は無償なので野球部のユニホームは学校で洗濯すべきだ
・写真の中央に自分の子供が写っていない
・休んだ1週間分の給食費を返してほしい
・参観日に授業を録音した親が「先生の授業はここがよくない」と指摘
(以上 毎日新聞より引用)
・掃除は、生徒にさせるのではなく教師が行うべきだ。
・子供の成績が良くないから、校納金は納めない。
・公務員のくせに高級車に乗っている。
他にも数限りないほどの苦情やクレームが実例として挙げられていますが、どう思いますか?
先生が学校で本来取り組むべき、教育に取り組めなくなってきている状況がわかります。
学校においても、対応マニュアルを備えているところもあるようですが、あまりのクレームにうつ病になってしまう先生もいるようです。先生の権威というのは、昔と全然違ってきているようで気の毒にも思えます。
熱血先生なんて、現れにくい状況だと思えますし、先生の成り手が段々少なくなっていくようで心配です。
ちなみに、義理の弟も先生をやっていますが、なんとなく疲れているようです。
「まちづくりはひとづくり」です。
ひとづくりの基本に学校教育が大きく担っている以上、先生に力を発揮できるような環境整備を進めなければいけないと思われます。