一級河川早川、入道樋門視察してきました。

富士市の西部地域を流下する富士早川と下堀川の排水を一括して海へ放流する入道樋門があります。元富士樋門には何度か行った事があったのですが、入道樋門には、初めて地震防災対策特別委員会で視察が行われた際に行ってきました。

富士西部地区の水害被害がある場所として、富士早川下流部分は、地形的にも排水が悪く、過去から浸水被害に悩まされていました。また、河口部は高潮による波の侵入や河口閉塞に苦慮しており、その対策として平成2年に、富士早川の一級河川昇格を機に、流下能力が不足し老朽化の著しい田子の浦樋門の改装を含めた河川改修計画を策定し、平成6年に治水対策特別事業として改築に着手し平成12年11月に入道樋門を完成させています。

水門の開閉操作については、2台の監視カメラが設置されており遠隔操作で行う事ができます。また、地震発生時は管理棟に3台設置されている地震計の内、2台以上が震度5程度を感知すると水門が自動的に閉まる機能を持っています。

現在、議会でも問題になっていましたが、3つの樋門の内一つが閉塞状況になっており、早急な対応が求められています。22年23年に、管理者である県が、吐き出し口の土砂を取り除きましたが、本年の豪雨、台風での高波の影響により土砂が詰まってしまったようです。今後、県では、掘削工事やフラッシュ作業を実施するとしていますが、現場を見て、まだ、大雨が降る可能性もありますので、早急に行ってもらいたいと感じています。
しかしながら、東部地域に比べ、入道樋門は監視カメラ整備、遠隔操作で樋門の開閉もできる点や地震対応がされている点は、治水対策は進んでいます。
改めて、遅れている東部地域の水害対策には力を入れねばと思いました。