療護施設「くぬぎの里」視察

6月15日より、6月議会が開催されますが、議会開催前であっても私の会派では定期的に市内の施設視察を行っています。

今回は市内養護施設6箇所を2班に分けて、3箇所づつ視察をしましたが、私の班は、比奈にある障害者就労施設「ひめな」大淵の児童養護施設「岩倉学園」大淵の身体障害者療護施設「くぬぎの里」でした。
一緒に行った同僚議員のK氏から、「ひめなの事を書くから」と言われていましたので、ひめなは後回しにして、私は、まず「くぬぎの里」について報告します。

大淵にある、くぬぎの里は身体障害者福祉法に基づいて平成7年に設立された重度の身体障害者の援助と保護及び生活の安定をモットーとした施設です。また、利用者各自にみあった運動訓練等による生活能力の回復や機能低下の予防を図る事はもとより各種クラブリクレーション等を通じて楽しく明るい充実した生活の場として利用されています。

(オール2人部屋) (2,5mと広い廊下) (トイレ、出入り口すべてバリアフリー)

指定身体障害者療護施設「くぬぎの里」定員50名が主な施設ですが、その他にも、指定身体者障害者短期入所事業「ショートステイくぬぎの里」定員4名、指定身体障害者デイサービス事業「デイサービスセンターくぬぎの里」定員15名、身体障害者生活支援センター「くぬぎの里」があります。
施設利用者は、年間18,197人年間利用率は99,7%と非常に高い利用がされています。
くぬぎの里の入居者状況としては、
富士市19名、沼津市14名、富士宮市5名、御殿場市3名、伊豆の国2名伊豆市2名その他地域を合わせて50名。男性31名、女性19名平均年齢は、58,3歳
介護度3から6までおり、障害等級も1級から3級まで障害名も機能障害、脳性麻痺、脳血管、リウマチ・パーキンソン、脊髄障害と様々です。
平均入居年数はおおよそ10年、待機人数25〜30名、職員数は看護師3名を含む44名
この施設の運営の難しさでは、入居者の年齢の幅、障害のレベルに差があり、対応が其々に違っており、身の上相談までしなければならないなど経験の無い職員では対応しきれない事もしばしばあるとの事でした。施設長も、今までにも浮気での立会やサラ金と交渉等仕事以外の対応もしている事には驚きました。
(居酒屋施設)  (アニマルセラピードッグ) (娯楽及び機能回復用スロット)

  

また、問題点として、政権が代わり、障害者自立支援法が廃案に成り、新しい制度に成った時、どの様な流れに成るのか不安であり、早めの情報が欲しいとの要望がありました。
今まで健康な状態で会った人が、突然の事故等にあい、重度の障害を持ち、回復が見込まれない状況に成ってしまい、病院にはいられなくなった時、当然家族で面倒を見るに越した事はありませんが、家族での負担を考えると対応しきれない中では、障害を持った人にとっても、障害者を持った家族にも必要な施設ではあると感じました。(複雑な思いはありますが、考えさせられました)
今回、3箇所の施設を視察したのですが、其々に違った目的の施設であり、大変に勉強に成りました。その他の施設はまたの機会に報告します