気になる行先は。

「富士市青少年の船」の出港式が行われ、8月5日より9日までの5日間の研修に多くの研修生を乗せ田子の浦港を出港致しました。しかしながら、出港式の副市長の挨拶で、台風8号の接近により、行き先の沖縄の変更が告げられました。

ただ、どこへ行くかは、告げられず出港した後、天候の状況を見ながら、進路を南にとるかはたまた北に取るかは、船長、実行委員長、学長、スタッフと協議をし、子供達の安全を第一に考えた中で航路を決めていくという説明でした。

富士市青少年の船は、昭和59年に始まり、本年で26回目になりますが、今までにスタッフを含め延べ11,380人余りが乗船しています。本年も、中学生、386人高校生、・青年29人合計415人が乗船する予定でありました。しかしながら、吉原北中においてインフルエンザ発生に伴い、吉原北中生23名がキャンセルとなり、最終的には374人人の乗船となってしまったようです。昨年は、449人の研修生があったので、本年は昨年に比べ、大幅に少ない中での研修船になってしまいました。インフルエンザによるキャンセルは別として、昨年に比べ、募集が少なかった理由は、委員会において確認すると、一番の原因は、昨年からの不況により、参加費の48000円が大きな負担であり、思うような乗船者確保にならなかったという事でした。経済的負担が大きな理由となると、行きたくても行けない子供達がいるという状況が生じているという事を踏まえると、たとえ、素晴らしい事業ではあるとはいえ、平等性が欠け、参加費を含め、見直しも検討しなければいけない事かもしれません。
 とにもかくにも、夢と希望を乗せ、船は出港していきました。気になる行き先は、出港後の行き先を確認すると、台風8号の影響により、九州地方の天候および海上の状況が荒れることが予想されるため、北海道の函館に目的地を変更した様でした。行き先は変更となりましたが、行き先よりも、船内においての研修が第一目的にありますので、どの場所に行こうと、研修内容は変わりなく行われますので、大きな混乱はないと思っています。また、北海道函館も、五稜郭やトラピスト修道院等歴史ある街でもあり、研修生にとっても沖縄とは違う魅力のある場所でもあります。ただ、沖縄と違い、泳ぐ事は出来ない事と気温が低いので防寒着を持って行ったかは心配されますが、風邪を引かない様気をつけて貰いたいと思っています。

無事、9日に元気な姿で田子の浦港へ戻ってくる事を期待します。なお、船の状況については、インターネットで配信されていますし、テレドーム(0180−993011)でも聞く事ができます。気になる方は、そちらで確認をどうぞ!