19年9月一般質問

「1. 東部地域の水害問題の早期解決について」
「2. 情報インフラ整備(光ファイバ等接続)について」

お許しをいただきましたので私は先に通告いたしました2項目4点について質問させていただきます。
最初の一項目は、東部地域においての水害問題の早期解決について、を質問いたします。沖縄から東北まで広い範囲に大雨を降らせた台風4号は、7月14月から15日にかけて静岡県内を暴風雨に巻き込み、本州の南岸沿いを東に進んで行きました。県内においても、大きな災害をもたらした、この台風4号は14日午後に鹿児島に上陸した際、中心気圧が945ヘクトパスカルであり、7月としては1951年の観測開始以来、もっとも低く、暴風、強風域も広かったほか、7月の台風は東シナ海から中国大陸に向かうことが多い中、今回は、日本の南東海上にほぼ停滞する太平洋高気圧の周囲を時計回りに、本州の太平洋沿岸を進む、7月としては珍しいコースでした。気象庁によると、この背景にはそれぞれラニーニャ現象と太平洋高気圧が影響していると発表しています。富士市では、総雨量が364ミリ、最大時間雨量14日午後11時34ミリと1976年の総計開始以来の7月での最高記録を観測いたしました。この台風4号の影響により、大きな被害をもたらしましたが、富士市域、特に江尾地区、一部、境地区において住宅の床上、床下浸水、倒木、土砂崩れ、道路冠水による通行止め、車の水没等の大きな被害のつめ跡を残して行きました。この台風4号では、江尾地区の役員を始め地区水防、須津水防団などの多くの地域の人がでて対応をし、洪水であふれる水につかり、ずぶぬれになりながら必死で活動をしましたが、自然の力には勝てず大きな被害を、食い止めることはできませんでした。私も当日、夜9時から翌朝3時まで災害場所での活動をいたしましたが、水の猛威を、肌で感じ取るのが精一杯で、被害にあわれている、住民の心中を察すると大変なことになっているとしか言い表せませんでした。
新聞、テレビ等でも全国的に取り上げられた江尾地区では、床上浸水16件、床下浸水69件、また2世帯13人が避難をした大きな被害をもたらしました。この地域は以前より水害の浸水常襲地ではありましたが、今回は雨量が多いとはいえ、江川の氾濫の速さ、泥水赤土の多さ、また水の引き方の遅さ等今までにないものでした。これは住民の方々が口を揃え云われた事でもありました。今までとは違う感じがする中で、開発により大きな影響も考えられますが、新たに作られている貯水池の機能不全、またかつてより問題の場所でもあるこの地域の、根本的問題の解決が進まない状況でもあります。今後、この東部地域に住む人達に水害の心配のない安心・安全な地域にしなければなりません。今回の被害で、江尾江川による江尾地区がクローズアップされた形ですが、東部地域には水害が起こりうる箇所が他にもありますので、まずこの問題を一刻も早く解決する為の治水対策を進めて頂くことが他の場所の治水にも関係する為に、次の2点について質問をいたします。
東部地域、主に江尾地区においての水害による被害をもたらした要因は、数多く考えられますが、7月15日の午後1時より69人の職員を動員し、被害調査を行なった中での、今回の水害についての市としてとらえている要因はどのようなものかお伺いします。また2点目として、問題点に対して具体的にどのような対応及び治水対策を進めているのか、また、問題個所である江川、沼川、放水路、田子の浦の石水門と県、国と管轄がそれぞれ違うがどのような形でとりくんでいくのか?お伺いいたします。
次に2項目として情報インフラ整備(光ファイバ等の接続)について質問をいたします。
近年の情報技術の急速な発展と普及により、仕事や市民生活等の各分野において高度情報化は着実にまたものすごい勢いで進んでいます。富士市では昨年の3月に富士市情報化計画で情報化にむけた理念や基本方針また基本的な取り組みを策定し基本方針に対する具体的取り組みや情報化にむけての実施計画をだしています。今、情報環境が変化している中で、光ファイバ等の情報通信技術の飛躍的進歩は、時間や距離といった制約を乗り越え瞬時に世界的規模で情報交流を可能にしています。また、光ファイバを利用したブロードバンドサービスは、高速・大容量・常時接続・定額料金などの特性を有しており、動画等のサービスの提供、経済活動での有効利用、高度な公共・行政サービスの実現など様々利便性を地域にもたらすことが可能で、いつでも、誰でもが利用できる「ユキビタス・ネットワーク」を実現するために最も重要な基盤です。光ファイバ等による通信サービスはビジネスの世界では必要不可欠であり、工業都市富士市においては、住民サービスは勿論の事、企業競争が激化し企業として企業として生き残る為にも、情報格差が無いように、早急に情報インフラ整備が求められています。しかしながら、光ファイバ網については民間主導原則に基づき電気通信事業者等による整備が進められており、光ファイバ網を活用した一般利用者向けの超高速インターネットサービスについても世界に先駆けて都市部を中心に提供が開始はされているものの、多額の設備投資が必要なために思うように進んでいないのも実情です。富士市においての光ファイバ等の整備を推進している通信業者には、主にNTT西日本とビック東海が取り組んでいますが、都市部など採算性が確保される地域に整備されているものの未整備、未接続地域が存在しています。これは光ファイバ網を新たに敷設することは多額の費用を要するものであり、採算性等の問題のある条件不利地域において、富士市でも民間事業者による光ファイバ網の整備が進みにくいと聞いています。未整備、未接続地域の人たちにとっては早く接続をしてほしいという要望があります。
国においては、情報通信技術の活用により世界的規模で生じている急激かつ大幅な社会経済構造の変化に的確に対応する緊急性に鑑み高度情報通信ネットワーク社会の形成に関する施策を迅速かつ重点的に推進しています。静岡県では「しずおか光ファイバ整備構想」として「静岡県は情報インフラ整備を進めるため「しずおか光ファイバ整備構想」を策定した。山間部等条件不利地域で民間主導では整備が難しい地域に行政の支援制度を生かす。2006年度で76%の世帯カバー率を2011年度までに全世帯までに広げる。2011年の地上デジタル放送の切り替えも見据え県内のネット環境を整備する。県内の光ファイバ世帯普及率は2006年3月まででは全国20位の7.2%に留まっておりサービス提供地域も都市部に限られていた。整備が進む都市部は民間事業者に任せ、不採算が見込まれる山間部等については行政が促進する。インフラ整備にあわせ各地域でセミナーワークショップを開き市民の利用を促進して需要確保を図る。また11年に移行する地上デジタル放送の視聴手段としても有効とみている」と発表しています。国、県の示す方向性を踏まえ地域経済を活性化させ活力ある富士市にしていくためにも、民間任せだけではなく市としても光ファイバ等の未整備地域に対して積極的に推進していかなければならないと思い2点をお伺いいたします。
1点目として、超高速、大容量通信がもとめられていますが光ファイバ等接続および整備環境をどのようにとらえまた、富士市における情報インフラ整備は現在どのような状況であるか?をお聞きすると共に2点目としては工業都市富士市では多くの事業所があり、富士市の経済を支えています。しかしながら工業出荷高も平成13年までは県内2位であったのにもかかわらず平成17年には6位まで落ち込んできています。企業に関しては光ファイバ等が接続できないと今後、死活問題でもある以上、新たな工業団地を作り企業誘致には力をいれている状況でもありますが、既存企業の支援としても、情報インフラ整備(光ファイバ等)にすぐに取り組んでいただく工業振興支援を考えていただけるのか、また県への動きに対してどのような働きかけをしていくのかをお伺いして一回目の質問といたします。