手をつなぐ。

「皆さん、子供と手をつないでいますか?」
と静岡県学童保育研究集会の会場にいる人達に問いかけるのは、幼稚園の先生から41歳で大学院に入り、現在は玉川大学教育学部の本多譲助教授です。

先生は
「手をつなぐと子供の心がわかります。
 手をつなぐと色々な物が伝わってきます。}
と言います。
日本には外国のようにハグをする習慣がないので、手をつなぐ事が良いそうです。
「手をつなぎましょう」
と本多先生は訴えます。

本多先生は幼稚園時代に描きためた詩を集めた「心のスケッチ」と言う題の詩集も発行しています。
その「心のスケッチ」を13年前に読み聞かせてきた幼稚園児の親が、静岡県学童保育研究集会の運営委員を務めている関係で、研究集会の講師として依頼して、富士市で「心のスケッチ〜子供の心と手をつなご〜」と題しての記念講演が実現したそうです。

冒頭で、「手をつなぐ」が朗読されました。
「お母さんと手をつなぐのがうれしい
 お母さんからの手から色々な物を感じる
 今日のお母さんはうれしそう
 ぼくの手を優しく握ってくれる
 昨日のお母さんは怒っていたようだ
 ぼくの手をぐいぐい引っ張った
 この間は手をつないでくれなかった
 お母さん あの時はどうしてなの 
 明日はぼくの手をどうにぎってくれるだろう
 ぼくの手のつなぎ方でお母さんの気持がわかる」
(本多譲 心のスケッチより)
子育ての中で手をつなぐと言う大切な時間を大事にしてもらいたい為に書かれた詩だそうです。
私も話を聞いて、帰ってから子供と手をつないでみよう思いました。
(でも、年頃の娘なので、手をつないだら騒がれそうでちょっと怖いかも・・・)

(研究集会開会に先立ち子供達のパフォーマンスの披露)(保護者からの報告)

 富士市においては、保護者の就労支援としての学童保育は27小学校区すべてに配備されています。
(押見実行委員長頑張ってます)

学童保育研究研修会では、特別報告や講演もあり、分科会ではそれぞれの地域の運動や実践や課題について学び伝えあった中で研修が行われ、実りあるものでもありましたが、そのような意味でも、学童保育に関わる、運営委員会の皆さんと小学校・クラブ指導員の方々そして保護者が、今後さらに「手をつなぐ」それが大切なことであるとも感じました。

「病診連携」について

病院についての視察を2か所してきました。視察報告の詳細を作成している中で、基本的な事柄として、「病診連携」と言う言葉を耳にすると思いますが分かるでしょうか?

「病診連携」とは病院と診療所が協力して、よりよい医療をすることをいいます。入院の必要な方、より高度な検査の必要な場合、かかりつけの先生から病院に紹介したり、入院の方も退院のときは、信頼できる先生を病院より紹介をします。
 私もそうですが、病気やけがをした時に見て貰う所をすべて病院と言ってしまっているのですが、でも、病院と診療所は区別されているからこそ病診連携と言う言葉があります。では、病院と診療所はどう違うか分かりますか?
「医療機関」は大きく分けると、「病院」「一般診療所」「歯科診療所」の3種類があります。では病院と診療所との違いはと言うと
診療所とは1人ないし2人のドクターで入院施設がまったくないかベット数が19床以下の医療機関をいい、病院とはドクターが3人以上、ベット数が20床以上の医療機関のことをいいます。
ちなみに「クリニック」「医院」と名乗っているところは診療所になります。
富士地区の医師総数は518人。内訳は医療施設従事者が506人で(病院従事者は244人、診療所従事者は262人)介護老人保健施設従事者5人、医療施設以外の従事者が6人、無職が1人となっています。
地域医療の充実は、拠点病院の公立病院を中心とした官民連携の病診連携がなされる事は非常に大切な事でもあります。その為にも医師会とのしっかりした連携は必要な事であります。
今回視察した浦添市では、公立病院が無い中で民、民の病診連携が進められていましたのでこの事については後日掲載いたします。