28年度9月定例会一般質問

1、富士市唯一の国指定史跡浅間古墳の整備を含む史跡活用について
2.キャリア教育先進市としての充実とさらなる取り組みについて

私は先に通告しています2項目について質問いたします。まず一項目目の富士市唯一国指定史跡浅間古墳の整備を含む史跡活用についてですが、富士市には歴史的にも文化的にも重要な埋蔵文化財が存在します。市内には現在800の古墳があるといわれ、特に富士市東部には多くの古墳があるとされています。中でも須津・浮島地区においては縄文時代、弥生時代の遺跡も発見されており、古墳時代の遺跡は須津・浮島地区から数多く発見されています。須津地区に多くある古墳は須津古墳群と名づけられ、その古墳の中には、昭和32年7月に国指定された増川にある浅間古墳、昭和33年9月に県指定された中里にある琴平古墳、昭和51年7月に市指定された神谷の千人塚古墳と国、県、市と指定文化財に史跡認定されていますが、1つの地域に重要な遺跡が3つ存在することは全国的に珍しいとされています。特に重要な富士市で唯一国指定されている浅間古墳について更に簡単に説明すれば、浅間古墳は4世紀後半頃の前方後方墳で、東西に長く、墳長103メートル、後方部幅61メートル、前方部40メートル墳丘前面に葺石が施され一部には周溝らしき凹部があるとされる静岡県東部で最も大きい古墳です。浅間古墳自体は未発掘の為に詳細が不明な点は多いのですが、築造時期、規模からしてスルガの国の王墓であるとされ、全国でも屈指の古墳と言われています。しかし、その価値は多くの人に知られていない。と言うのも、これらの浅間古墳を含む史跡は重要な富士市の財産でもありますが、史跡指定以来現状での保存で、整備や活用が十分行われていないのが実情であります。

文化財としての史跡は富士市の、地域の重要な公共財産であるならば、保存だけでなくその価値を高めるためにも歴史の謎を解き明かす上での整備をする発掘調査の必要性は感じます。ただ、一般的に学術調査としても発掘調査は難しく、国指定史跡浅間古墳であっても昭和32年に認定されてから60年近くの長年において、発掘調査が行われないままであります。しかしながら、富士市の公共財産として、今後は、重要な史跡は保護、継承していくだけではなく、富士市の誇るべきものとしての活用を考え、富士市の魅力として発信するためには整備を考えた発掘調査を市として求め進める事が有益であると思っています。

富士市の東部に光を当てたいという思いは強いのですが、情報発信を含め、将来的には史跡の活用に向けての内容確認の発掘調査が行われれば、地域の文化・歴史が明らかになり教育に寄与したり、富士市の大きな観光資源になりうる可能性を秘めていると思われますので以下の質問を致します。

(1) 富士市の重要な史跡の保存、管理及び史跡を含む埋蔵文化財の発掘調査の考え方はどのようなものでしょうか。

(2) 富士市で唯一の国指定の浅間古墳の活用に向けて、地域、所有者、専門家、行政等を交えての整備計画が必要と思うがいかがかでしょうか。その上で、今後、国(文化庁)・県(教育委員会)に対しての発掘調査の整備要望をすべきと思うがいかがかでしょうか。

(3) 富士市東部の史跡を観光振興や教育に活用する観点からももっと有効に利用すべきと思うがいかがかでしょうか。

次に2項目目のキャリア教育先進市としての充実とさらなる取り組みについてですが、

日本社会においてさまざまな領域において構造的な変化が進行しています。特に産業や経済の変容は雇用形態の多様化、流動化にも直結し、子どもたちの中には将来に不安を感じ、学校での学習と自分の将来との関係に意義が見いだせずに学習意欲が低下している状況があるとの指摘もあります。このような中で、キャリア教育として、一人一人が「生きる力」を身につけしっかりとした勤労観・職業観を形成・確立し将来直面するであろうさまざまな課題に柔軟かつたくましく対応する力を高めることが求められてきました。その上で、キャリア教育は、新たな定義として「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」と示され、より重要性は増しています。国においても、子ども・若者たちの育成として、学校教育のおいても、現在「キャリア教育」が推進されていますが、実施にあたっては、企業・地域の協力が不可欠です。なぜなら、企業・地域の人々が「本物の社会」「本物のシゴト」を教えることが、子供たちの興味・関心を惹きつけ、「働くこと」に対する価値観の醸成、学習意欲向上などにつながっていくからです。同時に、産業界による教育支援活動は、単なる社会貢献活動にとどまらず、社員のモチベーション向上や地域活性化につながるなど、産業界側にも様々な効果をもたらしており、企業や地域社会が積極的に教育支援活動を行う事例が増加してきています。 私も富士市でのキャリア教育の推進については、議会でも何度も取り上てきましたが、既に富士市では、早い段階でキャリア教育の重要性を十分認識の上、取り組みは進んでいる事は理解しています。今までの各小・中学校での職業講話、職業体験を初め、男女共同参画授業の実施、富士市立高校では探求学習としてキャリア教育の積極的な取り組み、企業等と連携してのキッズジョブや若者の為のキャリアデザイン支援室であるfきゃるでの対応等キャリア教育を取り巻く環境は高い評価をしてもよく、あらためて、富士市はキャリア教育先進市と言っても間違いはない事です。また、現在では、富士市のキャリア教育を研究する懇話会が設立されてシンポジウム等の取り組みが行われており、キャリア教育を積極的に事業として取り組んでいる商工会議所青年部及びfきゃる等の力を借りてキャリア教育の充実が図られています。ただ、先進的なさまざまな取り組みはあるものの連携のあり方や懇話会を進めていく上での課題はあると思われます。

今後、キャリア教育の先進市として、子どもたちのためのキャリア教育を推進、充実していく上では、議会で以前から求めて来たこととして、学校、地域、企業、団体、NPO、行政等、組織的、一体的な連携の関係及び仕組みづくりが重要であります。現況の懇話会の充実はもちろんですが、さらなるステップアップをして、キャリア教育を推進する時期が来ていると思われるので以下の質問を致します。

(1) 富士市のキャリア教育の現状や課題をどのように捉えているのでしょうか

① 学校においての職業講話、職場体験、男女共同参画授業の実績は。またfきゃるとの連携はどのように進められているのでしょうか

② 富士市立高校においてのキャリア教育の状況は如何でしょうか。

③ キッズジョブの状況をどのように捉えているかでしょうか

④ 富士市のキャリア教育を研究する懇話会での取り組みはどのようなものでしょうか

(2) あらためてキャリア教育の充実を図る上では(仮称)キャリア教育推進協議会の設立を進めるべきと思うがいかがかでしょうか以上2項目について一回目の質問と致します。

28年6月議会一般質問

1、須津川渓谷の整備推進と須津渓谷橋のブリッジバンジーを含む有効活用について
2、熊本地震を受けての対応と観光危機管理について
お許しを頂きましたので私は、先に通告してあります、2項目について質問いたします。まず1項目目の、「須津川渓谷の整備推進と須津渓谷橋のブリッジバンジーを含む有効活用について」ですが、清流と豊かな自然に囲まれた須津川渓谷は富士市の東部に位置し、四季折々の美しい景色が楽しめる愛鷹山系随一の美しい渓谷と言われており、落差21メートルの大棚の滝を有しています。また、2003年に林道整備工事の一環として建設整備された全長110メートル、幅8メートル、河原まで高さ約57メートルの須津渓谷橋がありますが、その須津渓谷橋から見る大棚の滝はもちろんですが、須津渓谷橋から見える切り立った渓谷から見える駿河湾や河原から見上げて見る渓谷橋は圧巻の景色があります。その意味では須津渓谷橋の存在によって、須津川渓谷での魅力がさらに増しており、新緑や紅葉の季節には市内外より多くの人が訪れる場所となってきています。

しかしながら、富士市の観光資源としても全国的に誇れる場所であると思っていますが、富士市の観光スポットとしての利用度からするとまだまだ認知度は低く積極的な活用はなされてきているとは言えません。須津川渓谷自体は地域の、富士市の誇れる財産として保全をしながらも、主要観光スポットとしては、もっと有効活用はなされてもよく、富士市のシティプロモーション上でも効果的な利用があっても良いと思います。

昨年には、観光課の一元的管理のもとで、須津川渓谷の現状と課題を整理した上での、「富士市須津川渓谷総合的整備計画」が策定されています。ただ、観光資源としての大きな魅力についての情報発信に力を入れて欲しいのですが、須津川渓谷でのルールは徹底されておらず、路上駐車やバーベキュー利用のマナーの悪さが目立つ状況は早期に改善しなればいけない事であります。 今後、富士市須津川渓谷総合的整備計画を活かしながら地域を交えた整備推進は求められますが、今まで以上の推進を図るためには、須津川渓谷の可能性を探っての大きな光があたる事が必要と考えます。現況の整備計画にはありませんが、より須津川渓谷の魅力を磨きあげる上では、先進自治体等で取り組んでいる観光施策として滝や橋を使ったイベントや周辺アクティビティの充実を含む新たな試みとしては、民間活力を利用しての体験型アトラクションがあります。他の自治体での観光の大きな目玉として観光施策で成果を挙げている橋の上から行うブリッジバンジーの可能性を探るべきであると思われますので以下の質問をいたします。

(1)富士市須津川渓谷総合的整備計画が策定されてから、須津川渓谷活用会議が設置されたようですそがどのようになっているのでしょうか

(2)マナーの悪さが目立つ路上駐車やバーベキューの対応として、ルールやしっかりとした規制を設けて示す事はもちろんですが、条例や新たな駐車場及びバーベキューサイトの整備は必要と考えますがいかがでしょうか

(3)シティプロモーションとしても、大棚の滝はもちろんですが、須津渓谷橋を富士市の大きな魅力としての情報発信やイベントを行ってPRすべきであると思いますがいかがでしょうか

(4) 観光施策としての須津渓谷橋の有効活用としては、全国各地において自治体等と連携して運営している体験型アトラクションでもあるブリッジバンジー、私が言うブリッジバンジーとは橋からの眺めを楽しみながら、川や湖に飛び込むような感覚を味わうバンジージャンプの事を指し、そのブリッジバンジーとして、(仮称)富士バンジーと名付けての可能性を探るべきであると思いますがいかがでしょうか、また、ブリッジバンジーで行うバンジージャンプについては、起源は成人の儀式と言われ、バンジージャンプを体験することにより、新しい自分に出会えるような感じにさせてくれると言われています。現在は自分に挑戦するチャレンジスポーツとして話題と人気がありますが、可能性があるならば市政50周年記念のチャレンジイベントとしてバンジージャンプの開催をしてみてはどうでしょうか

次に、2項目目の「熊本地震を受けての対応と観光危機管理について」ですが、

熊本地震が4月14日、16日に前震、本震と一連の大きな地震が発生しその後も余震が続いての地震は、観光地でもある熊本を中心に死亡者数49名、重傷者数347名、住宅被害全壊が7696棟、避難者も最大183882名を数える甚大な被害が発生しています。あらためて、被害にあわれた皆様にはお見舞いとお悔やみを申し上げます。今回の地震でも多くの自治体では、地震発生後支援活動を行っていますが、富士市においても地震発生後ただちに職員を被災地に派遣し、支援活動を行う中で被災地としての課題等も検証してきていると聞いています。東日本大震災以降、富士市においては、富士市地域防災計画が見直され対策が示されてきましたが、今回の熊本地震を受けての情報や現地で検証してきた事柄においては、新たな課題を含め修正が必要であるのではと考えられます。また、東日本大震災や熊本地震でも観光産業は大きな損害が生じています。特に観光地でもある熊本地震では、熊本城での被害等が各メディアで報道されていましたが、観光産業に与える影響は大きいものを感じます。熊本地震での地震発生時には市民以外の観光で訪れていた人も多く、観光場所や観光客への対応については地震発生後心配もされました。あらためて観光での交流人口を増やす事はもちろんですが、同時に他からくる人への安全対策を考える上での観光客等についての対応も各自治体においては求められる事は感じます。多くの自治体で、観光は主要な産業となってきていますが、昨年は、2千万人の外国人観光客が日本を訪れ、その数は増加が続いている状況があります。一方、日本の風光明美な景観をつくりだした自然は、さまざまな災害をも日本にもたらしていますので、世界的に見ても災害の多い日本では、安心・安全な観光を提供するため、自治体が取り組む課題として、今まであまり聞きなれないこととして観光危機管理が求められ始めています。今回の熊本地震をうけて対応としても新たに災害時協定の推進や現在、熊本地震の状況を受けて観光振興に力を入れている市としても環富士山での広域的な視点からは、観光危機管理の取り組みも重要であると考えるので以下の質問を致します。

(1) 地震発生後の富士市の対応として職員を派遣していますがが、どのような教訓を得ての今後の反映を考えているのでしょうか

(2)今までも災害時の対応として自治体、各種団体、民間企業等の災害時協定は進められていますが、現状を含め、災害時協定の取り組みはどのようになっているのでしょうか

(3) 市内在住の人だけではなく、ビジネスや観光で富士市に来ている人たちも多く、特に観光誘客に力を入れ始めている富士市として観光危機管理についてどのように捉えているのでしょうか、今後、観光危機管理計画の策定を進めるべきであると考えますがいかがでしょうか

以上2項目について質問して一回目の質問といたします。

28年度施政方針に対しての代表質問

お許しを頂きましたので、私は先に通告してある、平成28年度施政方針について、自民クラブを代表して質問をいたします。本年、市政50周年を迎えるにあたり、自民クラブとしても市長就任3年目の取り組みには大きな期待を寄せており施政方針に対しては、はじめについて及び施策の大要から幅広く、多岐にわたり質問を取り上げさせて頂きました。まず、はじめについてから

「産業の活性化に向けた取り組みやシティプロモーションの強化など都市活力再生に向けて取り組んで」きていますが、「市民事業者の皆様にはこれらの取り組みが必ずしも実感して頂いている状況でないと認識しております」と温度差がある中で「任期3年目となる新年度は繋ぐと言う言葉を胸に」「市民、地域、事業者を始め様々なまちづくりの担い手の皆さんと繋がりながら市政運営に臨んでまいります」と述べられています。従来のネットワークの構築はもちろんですが、「生涯青春都市富士市」の実現に向けては、要望先の国、県、関係機関等また、議会、職員をつなぐことの強化が重要であると考えますが見解をお伺います。

次に施策の太要についての7本の柱の各項目から質問をいたします。1として「安全でくらしやすいまち」についての中から①田子の浦港周辺整備では津波防潮堤及び陸閘の実施設計に進むようですが全体のスケジュール及び予算規模はどのようなもので財源の内訳はどのようになっているのでしょうか②更なる豪雨災害への対応が求められていますが県管理河川である小潤井川、江尾江川など事業促進としてアクションプラン等の取り組み状況はどのように把握しているのでしょうか2として「健やかに安心して暮らせるまち」についてからは

児童館について「(仮称)北西部児童館」の整備の経緯と着手について伺います。

3として「産業が交流するにぎわいのまち」についての中から①都市イメージを図る上での新たなシティプロモーションについて、運送事業者と協働して大型トラックのボディのプリント等の進め方についてはどのようなものでしょうか②商工会議所と連携した都市イメージのブランド化が必要と考えますがいかがでしょうか③12月17日の全国工場夜景サミット開催に当たってのハード的な整備の取り組みとその後の活用についての考え、及び工場夜景だけでない夜景観光としての考えはないのでしょうか④セルロースナノファイバーには大きな期待を寄せていますが、求められている補助制度の拡充と、経済産業省の職員派遣についての詳細についてはどのようなものでしょうか

⑤新たな工業用地の整備に向けて工業用地開発可能性基本調査が実施されますが、求められている工業団地をどのようにイメージをしているのでしょうか⑥今までの中心市街地の活性化に対する取り組みが進みにくい状況であった中で、新たに中心市街地活性化基本計画策定に向けた調査研究に着手する意味合いはどのような事でしょうか4として、「人と自然が共生し環境負荷の少ないまち」からは①岳南鉄道線軌道敷を活用した地域電力事業の調査は行われてきていますが、実現性についての見解はどのようなものでしょうか②本年、上水道の料金改定がされますが、長期的な安定経営に向け、現状の給水人口を確保しふやすことが求められるもので、簡易水道組合の早期統合は必要と考えられますがいかがでしょうか

5として「魅力ある教育を実現するまち」についてからは

東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿誘致の取り組みにおいては東京オリンピック・パラリンピック開催の1年前の2019年を目指しての富士ハイツ跡地へ宿泊施設の設置を進めるとされていますが、気運の醸成も含め少しでも早めるべきと考えますがいかかがでしょうか

6として「人にやさしい便利で快適なまち」についてからは①立地適正化計画の策定準備と市街化調整区域における適正な土地利用方策の検討についての具体的な内容はどのようなものでしょうか②公共交通の整備が求められますが、新富士駅北口駅前広場の再整備及びバスロケーションシステムと、策定中の岳南都市圏総合都市交通計画との整合性についての見解はどのようなことでしょうか7として「市民と創る新たなまち」についてからは①5月13日にばらサミットを開催しますが、バラの街としてのイメージ強化や市民普及についてどのように進めていくのでしょうか②「首都圏などへの進路、通学意向調査を実施する」ことは重要な事でありますが、既に,様々な要望も含め通学、通勤において、新幹線の新富士駅を利用する方の利便性向上は求められていますがどのように考えているのでしょうか以上、17点について伺い、第1回目の質問といたします。