令和8年9月議会報告

令和8年9月議会登壇用文章

お許しを頂きましたので私は先に通告してあります。「浅間古墳発掘プロジェクトでのレガシーの創出・継承について」を質問いたします。

 本年7月20日から9月11日まで東海地方最大規模の国指定史跡浅間古墳の発掘調査が行われました。私自身、この発掘調査プロジェクトに関しては一方ならぬ思いがあります。ちょうど10年前の平成28年9月定例会で「富士市唯一の国指定史跡浅間古墳の整備を含む活用について」質問をしました。これは、当時、一般質問で須津古墳群についてはこれまで誰も議員で取り上げたことがない質問として最初に取り上げました。当時の国指定史跡浅間古墳の発掘調査への市の見解としては「遺跡を手つかずの状態で保護して後世に引き継ぐことが一番大事なこと」との答弁でありましたが、その後、地域の署名・要望書の提出や行政懇談会で要望等が上がるとともに、議会においてはこの10年で私は何回も須津古墳群について一般質問で取り上げてきました。その間には、市指定史跡千人塚古墳の保存活用計画の策定や浅間古墳の非破壊調査等の段階を経て、昨年度ようやく浅間古墳保存活用計画が策定され、また、千人塚古墳のフィールドミュージアムが昨年11月1日に供用開始されるとともに、本年度より浅間古墳の発掘調査事業が始まりました。これまでの経緯を考えると須津地区まちづくり協議会、須津ふるさと愛好会、氏子の皆さん等、地域の御努力が報われたことに万感の思いであります

浅間古墳保存活用計画に基づき、多くの思いを背負って市民と共に掘り起こす5年間の浅間古墳発掘プロジェクトの1年目が始まりましたが、今回、筑波大学、明治大学、南山大学から12名の学生が発掘調査に携わってくれました。今まで解明されなかった謎が解き明かされ、発掘調査事業1年目にして既に学術的な成果も表れ始めています。期間中は地域や団体等、官学民が連携しての発掘調査の事業説明会も行われ、反響も大きいです。発掘が公開されているせっかくの機会であるので、さらに工夫しての発信が求められます。今回の発掘調査事業を通じて、官学民の連携を含め、様々な可能性を感じています。浅間古墳の発掘調査は5年間にわたる一大プロジェクトでありますが、私はこの5年間を単に古墳を掘って調査する期間とするのではなく、新たに解き明かされる富士市の歴史、文化等を含め様々な事柄を次世代につなぐ5年間にすべきであると考えます。須津古墳群は地域としての取組もありますが、今後の展開としては単なる発掘調査事業として終わらせることなく、浅間古墳発掘プロジェクトで関わる地域や団体等による富士市で生まれる「モノ・コト・ヒト*」ここでいう私が考えるモノ・コト・ヒトのレガシーとはモノのレガシーとは、古墳から出土した遺物、調査記録、データ、展示等。コトのレガシーとは、市民参加、現地説明会、学校教育、大学との連携、岳南電車と連携しての地域活動等。ヒトのレガシーとは、発掘に携わった学生、地域の学生、将来の文化財専門職員、地域ボランティア、支援団体等、人材育成、人材の確保等でありそれらについてのレガシーを創出し、継承すべきであり、そのことを踏まえた整備計画が求められます。 そこで、以下質問をいたします。

(1) 発掘調査事業1年目で、これまでの調査では明らかになっていなかった新たな発見など、どのような成果が得られたのでしょうか。また、今後の発掘調査において、特に注目し解明を期待している点はどのようなものでしょうか。

(2) これまでの開催イベント・現地説明会、見学、視察等には、地域住民、市民、市外から訪れた方などがどの程度参加したのでしょうか。また、参加者から寄せられた意見や反響、開催イベントや現地説明会は地域、団体等が協力して開催されましたが、これらを市としてどのように評価しているのでしょうか。

(3) 今回、学生が携わっての発掘調査の公開や学生が説明する発掘説明会も行われていますが、今後の展開をどのように進めていくのでしょうか。

① 学生に実践的な経験を積んでもらう場にとどめず、将来の文化財行政や考古学をはじめ、文化財の保存・活用を担う人材の育成につなげていく考えはあるのでしょうか。そのために、今後、発掘調査に参加する学生をさらに拡充する考えはあるのでしょうか

② 今回の発掘調査を契機として、大学との連携を今後どのように発展させ、5年間の発掘調査だけでなく、成果の保存・研究・教育・活用につなげていくのでしょうか

(4) 須津古墳群としての活用が富士市や地域で今までも取り組まれてきましが、富士市として、浅間古墳の5年間の発掘調査を通じて、将来の富士市にどのような「モノ・コト・ヒト」のレガシーを残そうとしているのでしょうか。また、そのレガシーを発掘調査事業終了後も継続・発展させていくため、具体的な仕組みづくりを踏まえての整備計画が求められますがいかがかでしょうか。
以上1回目の質問と致します。

令和8年6月議会報告

令和8年6月議会一般質問登壇文章

(仮称)新・泉の構想が策定される中での東部地域の連携について

お許しを頂きましたので私は先に通告してあります(「仮称)新・泉の郷構想が策定される中での東部地域の連携について」を質問いたします。

 泉の郷構想は、原田地区、吉永地区において、かぐや姫伝説や富士山の豊富な湧水など、両地区の魅力を生かし、地域振興や観光振興につなげるため平成2年に策定されました。策定から36年が経過する中、(仮称)新・泉の郷構想について、小長井前市長の令和7年度施政方針や構想策定に向けた第1回ワークショップの開催を受け、令和7年度中に地域住民とともに策定すると報道されたことで、関係する方々からは策定されての今後に大きな期待が持たれていました。ただ、令和8年度に入った現時点で計4回のワークショップが開催されたものの、新たな構想は示されていません。

 改めてではありますが、地域振興や観光振興等を図るためには、今までの泉の郷構想を総括した上で、新たな構想の策定や事業推進に向けて、地区間の連携がこれまで以上に重要になると考えます。その中心となるものが地域住民や関係団体によるまちづくり協議会であり、構想推進に向けた両地区のまちづくり協議会の連携体制強化が必要と考えます。その上で、原田地区、吉永地区を含む富士市東部地域は、これまで西高東低とやゆされることもあるように、地域振興や観光振興が課題とされてきた中で、水資源や自然、歴史資源に恵まれ、かぐや姫ゆかりの場所や神社、古墳等の文化的資源も多いことから、それらを利用しての取組強化が求めらてきています。

 観光振興を進める上でも新たな構想の策定が待たれますが、昨年示された第2次観光基本計画では、東部地域の観光施策が推進されていくとは言い難いです。今後の観光振興については、原田地区、吉永地区だけでなく、共通した資源がある今泉地区、須津地区、浮島地区など、岳南電車や根方街道でつながる東部地域全体を視野に入れた広域的な取組が必要であると考えます。特に、泉の郷構想のキャッチフレーズが「ロマンと泉の郷」であるならば、ロマンとしての文化的な価値についてはかぐや姫伝説だけではなく、古代から現代まで続く歴史資源を含めたストーリー性を持たせることが有効だと考えます。その点を踏まえても東部地域には神社仏閣や古墳が数多く存在しており、古墳群として全国的にもまれな国・県・市指定史跡も点在しています。地域内の文化的な強みで地区連携が進めば全国的にも特色ある地域として魅力も増し、発信力も強まると思われます。

 市でもウェルビーイングの向上が求められる中、新たな構想策定を機に、今後は観光振興のみならず文化や水資源を活用した地域振興を強化し、さらに岳南電車沿線を軸に、今泉地区、須津地区、浮島地区まで含めて連携を取っての利用促進につなげることで、地域活性化により文化的地域価値及びシビック・プライドの向上につながると考えます。以上を踏まえ、以下質問いたします

 (1) これまでの泉の郷構想の検証と課題についてとして

  ① 泉の郷構想の事業推進や検証はどのようにしてきたのでしょうか。また、構想区域内の公園や利用施設の整備は現在どのような状況となっているのでしょうか。

  ② ウオーキングコースの活用推進はどのようにしているのでしょうか。また、その効果や課題をどう把握しているのでしょうか。

  ③ かぐや姫伝説は地域内でどのように生かされているのでしょうか。また、発信を含めガイダンス施設が求められていますがいかがでしょうか。

 (2) 策定予定の(仮称)新・泉の郷構想に求められる役割についてとして

  ① 新たな構想策定に至った経緯はどのようなものでしょうか。また、当初、令和7年度内に策定するとされていましたが、現状はいかがでしょうか。

  ② 新しい構想の方向性と取組で期待されることはどのようなことでしょうか

 (3) (仮称)新・泉の郷構想をきっかけとする広域展開についてとして

  ① 社会環境の変化に伴い、新たな構想をきっかけとして岳南電車や根方街道でつながる周辺地区との連携を強化し、広域的な観光振興等を進めることが効果的であると考えますがいかがでしょうか

  ② 東部地域の多様な地域資源を有効に活用するためには、関係地区のまちづくり協議会等との情報共有や意見交換の場を定期的に設ける必要があると考えますが、当局の見解を伺います。また、岳南電車は市東部の重要な地域資源であり交通軸であることから、利用促進に取り組む岳南電車利用促進協議会や根方街道沿線地区との連携強化を図り、新構想も含め推進すべきと考えますがいかがでしょうか

以上一回目の質問と致します。

 

令和8年2月議会報告

2月定例会議会登壇文章掲載

お許しをいただきましたので施政方針の質問に続き、1番最初の一般質問として、先に通告してある2項目について質問をいたします。

1項目目の「岳南電車の存続意義と今後の展望について」ですが、 富士市の公共交通を担う岳南電車については、平成16年度より公的支援を行っており、現在は様々な見直しの中での公的支援が行われています。支援の基本的な考えは、岳南電車は富士市において必要な社会インフラとして事業者の自助努力と行政の適切な関与を前提に、市民、事業者、行政が一体となって支えていくというものであります。その1つの取組として岳南電車利用促進協議会が組織されています。その中でも今まで利用促進に尽力をしてきており、一定の効果は認められます。近年では、夜景電車等の企画や地域との協働によるイベント開催等、特色ある取組を通じて「岳南電車のあるまち富士市」としてシティプロモーションや観光面において大きな役割を担っています。また、本吉原駅のプラットホーム及び上屋は国登録有形文化財として登録もされ、歴史的な価値や沿線でのまちづくりにも寄与しています。ただ、今までも様々な利用促進は進めていますが、コロナ禍もあり、現状の経営は厳しく、引き続きの公的支援が求められます。令和9年度には、支援内容が見直されると思われるますが、岳南電車の沿線住民である地元議員としては、今までの議論や取組も含め、富士市においての岳南電車の存続意義と今後の展望について市長の考えを伺います。

(1) 岳南電車の現状分析及び利用促進の取組や活用への評価をどのように捉えているでしょうか。

(2) 今までの議論を含め、今後の公的支援の在り方をどのように考えているのでしょうか。また、今後、支援を検討するに当たり、岳南電車との話合いはもちろんですが、経営母体である富士急行とのトップ会談が求められるますががいかがでしょうか。

(3) にぎわいの創出を訴える市長は、現時点での岳南電車の存続意義の重要性をどのように捉えているのでしょうか、また、今後の展望も含め、市長の見解を伺います。

次に2点目の「市長が考える静岡県東部の広域連携の在り方について」ですが

小長井前市長は、選挙公約に中核市移行を掲げていましたが、市長就任後、議会で示されたことは、検討した中で、中核市移行の決断には至らず、在任期間中での継続検討という見解でありました。広域連携の推進については、かねてより岳南地域としての富士宮市との連携をはじめ、富士山を取り巻く自治体による富士山ネットワーク会議等で進められています。また、連携中枢都市圏の制度活用は難しいとの判断もあり、前市長は近年、特に隣接自治体である沼津市との広域連携の強化を図っており、沼津市の頼重市長とのトップ会談や実務者による静岡県東部地域2市広域行政連絡会において取組を進めてきています。

そのような中で、新たな市長として、今までの経緯や取組を踏まえ、静岡県東部の中枢2都市である富士市としての中核市移行の考えや広域連携の在り方について以下伺います。

(1) 市長は中核市移行についての考えはあるのでしょうか。また、連携中枢都市圏構想を含め県東部の広域連携はどうあるべきと考えているのでしょうか。

(2) 沼津市との連携の在り方として静岡県東部地域2市広域行政連絡会がありますが、市長は両市の課題をどのように把握し取り組んでいくのでしょうか

(3) 今後、さらなる富士宮市及び沼津市との連携強化は重要と考えますが、その強化を図る上でトップ同士の信頼関係が重要であり、その構築を図るべきと考えますがいかがでしょうか
以上2項目について伺い1回目の質問と致します。。