毘沙門天祭での「ダルマの粋な買い方」

毘沙門さんに中日である日曜にダルマを買いに行ったのですが、先日ある会合で、毘沙門さんでの「ダルマの粋な買い方」の話を聞いたことを思い出しました。

その時の話では、毘沙門さんでのダルマは縁起ものですから値切って買うのは当たり前ですが、その値切った分をご祝儀としてやるのが粋な買い方で福が増すとと聞きました。
今年もいつも買い求めている地元の杉山ダルマに4号、5号ダルマを買いに立ち寄りました。

「お客さん、地元の杉山ダルマだよ、買っていってよ」
「いつも買ってるよ、4号、5号見せて貰える」
「はい、良い顔のやつね」
「いくら?」
「もう、お客さん毎年買ってくれてるから値段は分かっているよね、駆け引きなしで4号5800円、5号4800円で10600円でどう?」
「ふ〜ん、じゃあ区切りのいいところで10000円にして」
「ぴったりって言われると思ったよ。でもね、今はあまりまけないんだよね、う〜ん・・・・」
ここで、粋な買い方を思い出しました。
「わかっているよ、」
と目配せをすると
「そうだよね、じゃあポッキリで」
話がまとまりましたので、すぐにご祝儀でまけてくれた分を戻しました。
「お客さん分っているね、ありがとうございます。これでシャンシャンだよ。来年もきてね」
と満面の笑みでダルマを袋に入れてくれました。
縁起物だから値切って買いたいけど、あまり駆け引きをしても嫌な思いをしそうだしと思っていたのですが、粋な買い方は相手にも喜んでもらえる、商売繁盛の毘沙門天祭のだるま市だからこそ双方が喜ぶ買い方であるという事を実感してきました。
普通の買い物ではこんな買い方ってあまりないですけど、会話が無くなって来たバーチャルなネット販売が多くなりつつある現代においては、もしかしたらこういう商売(粋な買い方)って大事な事なのかも・・と思いました。
毘沙門さんでダルマの粋な買い方をしてみたらいかがでしょうか。

より縁起が増すと言われていますので・・・
*ちなみに、昨年は4号、5号ダルマを10700円で購入しました。ですから結果的には去年より安く買っています。