フェミニストとパリテ

 29日の金曜の夕方、第2東名の視察を終え、議会事務局に寄ると、先輩女性議員がコピーをしていました。挨拶をすると、ニッコリ笑いながら、すぐに、
「明日のセミナー、荻田議員は来てくれるでしょ。」
と確認されました。

最近行事が多すぎて、何の事を言っているのか、最初はよく分かりませんでしたが、先輩女性議員に言われれば、断れないので、
「ハイ、行くつもりです。で、何時からでどこでしたか?」
と内容は把握できていなかったので、当たり障りのないようにお伺いしました。
「明日、1時半からフィランセよ。全国から議員が集まってくるし、参議院の坂本先生も来ていただけるから、あなたにとっても勉強になると思うわ、必ず来るのよ。」
と念を押されてしまいました。
 内心「えー」と思いながら、別れた後に、明日の内容を確認してみると、全国の国会議員や地方議員で作る「全国フェミニスト議連連盟」による、「男女共同参画社会を目指して」のテーマの基での研修会が、土曜、日曜の2日間に渡り、富士市で開催されており、その事務局として、先輩女性議員が携わっていました。
 フェミニストという言葉の意味が、私は、女性に甘い男性、女性を特に尊重する男性、女性をちやほやする男性といったものを意味する言葉であると思っていましたが、ヨーロッパを中心に、女性の参政権などを求める、フェミニズムより由来した言葉であるということを知りました。
 今回のセミナーの内容も、男女共同参画の技法として、関東学院大学の糖塚大学院教授によるパリテの論理の基調講演でした。パリテとは男女同数という意味があり、2000年にフランスでパリテ法が成立したことにより、男女双方の機会の均等が進められていることを説明してくれました。また、政治の中での男性の支配が続いてきた背景には、政治に係るのは、税金を払う人が関わればよいとされてきましたが、税金を払わないのは、子供、貧しい人、女性であり、その人たちは政治には関われない状況がありました。でも、子供は大人になります。貧しい人は、お金を稼げばお金持ちになります。でも、女性はあくまで女性である以上、虐げられ、一番政治に遠い存在であったといえます。その状況が変わるには、フランスにおいても、男性に比べ女性に選挙権が与えられたのは、選挙が始まってから、150年も経ってからでした。

パネルディスカションには黒一点で市長が参加していました。

 私はパリテという言葉も、フェミニスト議連の事も知りませんでした。知らない事が多く、勉強不足ではありましたが参加してみて良かったです。
 ちなみに、女性議員の比率は、フランスで47,3%ノルウエイーでは37.4%日本では、10.14%と先進国の中では低い比率です。富士市は36人中4人が女性で、11,11%です。割合からいっても、もっと女性議員が増えても良いと私も思います。
 今日で夏休みも終わりです。明日から9月、あっという間に日が過ぎて行きます。