26年6月議会一般質問

「市長が思い描く広域連携の形について」
「富士市の食育推進の充実と周知について」

お許しを頂きましたので私は先に通告してある2項目について質問いたします。まず1項目目の「市長が思い描く広域連携の形について」ですが、人口減少社会に備え、富士市においては今後の自治体運営についての1つとして、中核市移行があります。市長は就任する以前より、第30次地方制度調査会での大都市制度の在り方が諮問された事により、新中核市への移行については制度成立以前より強い関心を持ち、平成25年2月議会の一般質問においても「中核市への移行について」として取り上げて制度成立時には中核市移行を進めるよう要望しています。また、市長が選挙に出馬した際の選挙公約においてのパンフレットにおいても、今すぐ取り組む施策として中核市の移行の検討が謳われていました。
第30次地方制度調査会の答申を踏まえ、通常国会において経済活性化や生活基盤の強化を図っていく上での様々な施策としての改正地方自治法が出され成立しました。富士市にとって特例市から中核市への移行は人口規模の拡大もあり将来的な富士宮市と合併も含め、大きな課題でありましたが、改正自治法が成立したことにより、特例市制度が廃止になり、中核市の要件が「人口20万人以上の市」に変更されたと共に、現在の特例市に係る必要な経過措置が設けられ、これまでの中核市と特例市を統合する新中核市への移行が富士市も平成27年4月1日より可能となりました。26年4月1日現在、指定都市20市、中核市43市、特例市40市一般市687市で、中核市、特例市すべてが統合されれば新中核市は83市となり人口は2千数百万人で全国民の2割を占める事になります。また、新たな広域連携の形として地方中枢拠点都市制度がありますが、これは人口20万人以上で昼夜人口比率1以上の都市、すなわち政令指定都市や新中核市などを地方拠点都市と位置づけ、より手厚い財政支援による都市機能を集約し、近隣ネットワークによっての地方の活力アップにつなげていく方向性として打ち出されています。今後、地方中枢拠点都市制度には大きな期待もかけられており、地方中枢拠点都市としてのビジョンを具体化し圏域の一体化を図るためには関係する市町村間においての取り決めが重要となりますので、近隣市町との連携をスムーズに進める為の手段として国家間のように市町間で「連携協約」を締結できる、効率的で簡素な相互協力できる仕組みとなりました。政府は、地方中枢拠点都市や連携協約の制度化をしての、新たな市町村間の広域連携の枠組みにより地域活力の引き上げを進める事としています。今後、富士市が新中核市になり地方中枢拠点都市構想の中心的な位置づけとなる可能性はあります。その意味ではしっかりとしたあらたな広域連携の形を模索しながらも、今まで富士市が中心となっての環富士山との連携は更に進めなければいけない事でありますが、ただ、富士市東部地域の活性化を図っていく上では沼津市との広域連携の強化は求められています。そこで、あらためて、市長就任前の選挙公報のアンケートにおいての、「思い描く広域連携の形として」の中での「現在、富士市、富士宮市、御殿場市、裾野市、小山町で組織される富士山ネットワーク会議を継続、発展させより本格的、機動的な事業展開を図るよう、山梨県側も含めた数年後の一部事務組合あるいは広域連合化を視野に入れ取り組んでいきます。また、富士宮市との連携については、将来的に合併も視野に入れ、様々分野で緊密な協力体制を築いていきます。更に市東部を流れる沼川流域の治山治水対策、国道1号のバイパス的機能を果たす駿河湾環状道路西区間整備推進について沼津市との連携もこれまで以上に進めていきます」と掲載していました事を含め、市長就任してからの市長が思い描く広域連携の形についてお伺いしたく以下の質問をいたします。
1、 本年5月30日に公布された改正地方自治法の中での新中核市移行についてどのように捉えているのでしょうか、また新中核市へ進めるのでしょうか
2、 富士宮市との合併を含め、自治体連携の仕組みである地方中枢拠点都市制度の研究をどのようにされているのでしょうか、
3、 沼津市との広域連携の強化をどのように進めているのでしょうか、特に早期に、時間を争う対応がも求められる脳疾患や心疾患患者等に対しては医療圏域の垣根を越えた救急搬送での医療連携は進められないのでしょうか
の3点について質問いたします。
次に、「富士市の食育推進の充実と周知について」ですが、
近年における食をめぐる環境の変化の中で子供達が健全な心と身体を培い、未来や国際社会に向かって羽ばたくことが出来るようにすると共に、全ての市民が心身の健康を確保し、生涯にわたって生き生きと暮らすことが出来るようにすることは大切な事であります。その為には様々な経験を通じて食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することが出来る人間を育てる食育推進は求められており、生涯に渡るライフステージに応じた間断ない食育を推進する必要はあります。
富士市では平成21年3月に「第1次富士山おむすび計画」を策定し、食育に関する施策を総合的かつ計画的に推進してきていますが、計画期間が終了することから、更なる食育推進をする為に「第2次富士山おむすび計画〜富士市食育推進計画〜」を策定しました。第1次計画では主に食育の周知に取り組んでおり、第2次計画ではさらに食育を市民に浸透させていく事を進めるとしています。第2次富士山おむすび計画では、基本理念として、食で育む健全な心とからだとして、3つの基本方針は1、食を通して心身の健康を育む2、食を通して豊かな人間性を育む、3、食への理解を深めるであり、基本施策に基づき4つの施策展開の視点から総合的に各種の具体的な取り組みを推進していくとしています。当然、第1次富士山おむすび計画での其々の施策展開の取り組みを活用してきての第2次富士山おむすび計画の計画推進の充実は重要でありますので今までの取り組みの継続性は求められると共に、更なる食育への市民の盛り上がりを図る上でで、食育への市民理解の啓発活動のより一層の周知は進めるべきであるとし、以下の質問をいたします。
1、 第1次富士山おむすび計画においての食育モデル地区事業においての成果と課題についてはどのように捉えているのでしょうか、また、地域等との連携による食育推進は重要であることから、第2次富士山おむすび計画での本年度進めている食育モデル地区事業へどのように活かしていくのでしょうか
2、 富士山おむすびコンテスト及び食育弁当コンテストの取り組み成果をどのように捉え、活用しているのでしょうか
3、 富士市食育キャラクター「むすびん」の食育周知としての有効活用は勿論、富士市としても、もっとゆるキャラとしての盛り上がりを進めるべきであると考えますが如何でしょうか
の6点2項目についてお伺いして、一回目の質問と致します。