このところ議会での決算委員会が連日行われており、慌ただしく過ごしていました。
シルバーウイークとなり、地域活動や勉強会等参加していますが、合間をぬって依頼されていた事の確認に行ってきました。それは吉原3丁目にある旧順天堂田中歯科医院です。
2011年に国登録文化財に指定されています。この田中歯科医院は、もとは東京電燈(現東京電力)の社長さんが蒲原に建てた別荘であり、田中氏が蒲原にあった明治の洋館を、大正時代に吉原へ移築して、歯科医院を開業していました。登録指定されたころは話題になっていたのですが、その後、田中邸を通るたびにどうなっているのか気にはなっていました。先日、吉原に住む方から、「かぐや姫ミュージアムに移転すると聞いたのですが、吉原の活性化として利用策を検討していたけないか」との問い合わせがありました。ですからあらためて現状を確認してきました。
中には入れませんでしたが歴史感が溢れた趣のある建物であることは確かですが、所有者が県外に住んでおり今は人が住んではいません。聞けば、依頼を受けて市で草刈り等を定期的に行っているとの事です。通りからはわかりませんが敷地内には説明看板が設置されています。あらためて身近に凄い文化財がある事が確認出来ました。
現在、富士市でも文化財の活用が進められています。活用する上では所有者様の意向が一番でありますが、すばらしい文化財としての活用が望まれます。個人の持ち物である以上維持していく上ではお金もかかるのは事実です。市民の声もありますが、市の考えも聞きながら、活用策の可能性は探りたいです。
今回、須津古墳群の質問をしますが、富士市には、魅力ある文化財が多くあります。
誇るれるものに磨きをかける事は必要な事であると思っています。