現在九州では路面電車が長崎市、熊本市、鹿児島市3つの市で走っています。私が視察に行った熊本市と鹿児島市の路面電車は市が運営しています。せっかくの機会ですので視察先までの移動手段としても、熊本市と鹿児島市では市電を利用しました。
熊本市の市電を利用した際に、乗車券を受け取ろうとしたのですが、乗車券が見当たりません。聞けば、どこまで乗っても150円だそうです。たまたま乗り合わせた熊本市の観光ボランティアの方が親切に九州の市電の状況を教えてくれました。長崎市も何処まで乗っても120円で鹿児島市は170円。また、熊本市では、高齢者は5000円の市電パスが1000円で購入できるため、実際の乗車は30円だそうです。鹿児島での高齢者は50円です。
(高齢者証明と市電パス)
また、電車は5分から8分間隔で乗車が出来るのは非常に便利に感じました。実際にどの市も観光都市であり、通勤通学以外の人達で賑わっているように思いました。しかしながら、黒字なのは長崎市だけだそうです。かっては福岡県や大分県でも路面電車は走っていたようですが車社会の進展から廃止になりました。
(鹿児島市電)
今ある3つの路面電車も存続をかけてそれぞれの努力をしているのと事でした。熊本市でも課題は多く、観光を含めかなりの利用があっても公共交通の経営という事は現実的には厳しい状況である事は実感しました。
(とても親切な観光ボランティアの中村さん)
観光ボランティアの方は、鉄道に詳しく、富士市から来たと言うと岳南電車の事を知っており、一度は富士山を見ながら、岳南電車に乗ってみたいと言ってくれちょっと嬉しく感じました。
九州へ行かれた際はぜひ路面電車をご利用してみてください。いろいろな出会いもあります。