須津地区でも最後の市長行政懇談会

市内各地において、市長自らが足を運んで市政の課題と地域の要望に耳を傾ける行政懇談会が開催されてきていますが、市長が引退表明された中では、須津地区においても鈴木尚市長最後の須津地区行政懇談会が開催されました。

市長からは、
須津地区は母親の生まれた地域で、幼いころにはよく来た思い出の地域でもあり、水の豊富な地域であると共に、水害等で水に苦しめられてきている地域でもあるのでかっての水害状況から見てもまだまだやらなければいけない事も多いが任期いっぱいできるだけやって道筋をつけたいと前置きをして市政課題について語られました。最後には同じように、平成14年に市長主任以来どこで引退するかは考えていた。3期12年は精一杯務めてきた。やり残したことも多いが、終わりのない事であり、どこかで辞めないといけないとしての決断であり、しっかりと引き継ぎをして行くとしていました。

須津地区からの要望についての「須津川渓谷の安全で魅力ある環境整備の推進及び観光資源としての活用について」でしたが、今までも行政懇談会では3度取り上げられてきた地域の重要課題でもあります。昨年の行政懇談会で市長が総合的な整備計画に触れましたので、私も11月議会において安全対策を含めた須津川渓谷の一元的な管理の下での総合的な整備計画を求めました。その事については施政方針でも謳われていましたので総合整備計画の進捗状況は確認したい事でもありました。須津川渓谷の整備計画を進める上では河川課、道路維持課、林政課、農政課、みどりの課等関係各課がありますが、一元的な窓口になっています。現在、庁内関係各課での庁内連絡会で策定会議が開始されており、来年度中に総合的な整備計画を策定しているとの事でした。大きな問題としての安全が担保されなければ積極的な観光が進めない状況下では、道路部門での危険箇所調査がはっきりしないと具体的な見えて来ない為にその調査結果を基に進めるとの事でしたが、整備には20年以上かかるような話をされるといつになったら富士市としての観光資源として発信が大々的にできるようになるか見えてきませんでした。時間の掛かる総合的な整備計画は別として、早急に岳南鉄道の存続問題もありますし、ルールやマナーが守られない状況を踏まえても現実的な課題解決にむけて更なる須津川渓谷の利活用については地域を交えての話し合いは必要な事であると思っています。
市長には、母親の生まれた地域にもう少し光をあてる為に頑張って頂きたい気持ちは今もありますが現実的にはしっかりと引き継ぎをお願いするしかない事でもありました。