石油コンビナートの津波対策

東日本大震災での、石油化学コンビナートがある場所の被害は甚大であった事を受け、富士市の田子の浦港にも、石油基地があるので、日本有数の石油化学コンビナートが臨海部に形成されている四日市市でコンビナートの津波対策がどのように成っているのか視察報告です。

四日市市の津波対策として三重県では、昨年10月に「東日本大地震と同等規模の地震を想定した場合の津波浸水予想図(速報版)」と参考に11月に暫定版として、避難すべきラインを示した四日市市津波避難マップが作成されています。富士市でも、独自の想定をした上での対策は求められていますが、あくまでも、国の第4次被害想定を待っての対応としていましたので、対応の早さにはちょっと驚きでした。

四日市臨海部には3つの大きなコンビナートがありますが、コンビナートの概要は、第一コンビナートに26事業所、第2コンビナートで10事業所、第3コンビナートで14事業所コンビナート全体では50事業所があります。

また、コンビナート含む事業所等別危険物施設は4351あります。各事業所とも施設の耐震性等現行の法令基準を満たしており多くの事業所では地震発生時における詳細な規定、マニュアルが整備されており適正に運用されています。今後の方針としては、三重県石油コンビナート等防災計画の習性提案、中央防災会議による被害想定の見直し、国の危険物施設の地震、津波対策に関わる法令改正対応と更なる地震対策、大津波への事前対策を積極的に推進していくとしていました。
今回、コスモ石油製油所も視察しましたが、広さと設備には圧倒されると同時に、民家がすぐ隣にあると言う状況は、現在では石油コンビナートも安全で安心な施設でもあり、石油製油所は公害発生の迷惑施設でもあると思っていましたが施設の隣に住民が住んでいる事に驚きました。(施設内は撮影禁止の為写真はありません)
3,11の地震の際には、千葉県市原市のコスモコンビナートが爆発しています。鎮火するまでに大分時間はかかったようですので、コンビナートでの防災力の強化は必要な事であると感じましたが、田子の浦のコンビナート基地とあまりの規模の違いに圧倒されました。