沼川流域河川整備計画(原案)には不満です。

第5回富士川水系沼川ブロック流域委員会が、11月11日に開催され、今後、概ね20年間の計画原案が示されましたが、東部地域の水害常襲地に住む住民として、また、水害対策に取り組んでいる地元議員としても不満があります。はっきり言って納得できません。

と言うのも、今回示された原案では、河川工事の種類及び施行箇所は、
沼川新放水路 高橋川分流地点
江尾江川   沼川合流点〜江尾橋
小潤井川   伝法沢合流点
伝法沢川   小潤井川〜中村橋
であります。
私は議会でも何度も東部の水害対策を訴え続けてきました。当然、市当局には対策を求めると共に、何度も富士土木事務所に通いました。その中での、最終的な結論は、抜本的なこの地域の水害対策は、沼川の水はけをよくしない限り、問題個所での浸水、あちらこちらで頻繁に起きる、道路機能のマヒさせてしまう道路冠水の解消はありえないという事です。市長答弁及び建設部長の見解でも、必ず、最終的には、「抜本的な解決は、沼川流域での放水路の整備、石水門の拡幅である」との答弁で締めくくられており、「県へ強く要望」していくとしていました。(私の今までの一般質問を確認してください)
にも拘らず、今回の整備計画ではその事に触れていません。また、説明もありません。

委員会を傍聴していて、内心、納得できないと強く思っており、今後、予定される、地元説明会やパブリックコメントで意見を言わねばと感じていました。このことについては、市当局でも感じてくれたようで、最後に、県へ、「全体の整備計画が見えてこなく、沼川本川の能力がどのように成るのか、昭和放水路、石水門等についての経緯、本川のストーリが見える具体的な整備計画について求められるのか」と市としての意見は出してくれました。どのような、対応がなされるのかは気になる所ですが、今後20年の整備が江尾江川の拡幅だけで、東部地域の浸水解消を保証してくれるのでしょうか・・・(拡幅については、20年のスパンではなく、すぐに取り組んで頂きたい事でもあります)
そのような意味では、今までの経緯を踏まえても今回の原案には私は、どう考えても、不満であります。