地域行事で神社において氏子、町内会が集まっての「おひまち」行事が行われます。市内では何十か所で行われているようですが、私も私の住む増川区での八幡神社、浅間神社や私の実父の住む一色愛鷹神社にも参加してきました。今年は、一色愛鷹神社のある一色町内では、新たに町内会で太鼓を購入して、40年ぶりに一色太鼓として神社に係る行事を盛り上げて行くとの事で、ちょうど行った時に、一色太鼓のお披露目式を行っており町内の多くの人が集まっており大変賑やかでもありました。
ただ、この「おひまち」行事、当たり前の行事であると思っていましたが、市内においては知らない人も多くいます。と言うのも、「おひまち」で私が忙しいと言うと「何ですか?」と不思議な顔をされる方がいました。「え~知らないの」と思いながらも、いちいち説明をするのですが、あらためて「おひまち」は「日待ち」とも呼ばれる習慣で、日本語大辞典によると、【日待ち:1、特定の日に村内の同信者が集まり、神を祭り終夜お籠りして日の出を待ち拝むこと。期日は一定しないが一月、五月、九月の吉日に行うことが多い。2、農繁期の終わったあと皆で集まり、飲食をして楽しむ行事。】とあります。当然神社の無い場所ではそのような行事は行われてないので知らない方もいらっしゃると思いますが、神社のある場所では、町内で呼びかけ地域の五穀豊穣、無病息災と安全を祈ると共に地域の絆づくりに繋がっています。ただ、時代の流れでは町内の負担も多く段々と簡略され始めているのも実情であり、地域でも携わらなければ若い人たちには無縁の行事でとなってきています。
私も今年は増川区の「おひまちの飾りつけ」当番に当たり,準備と片づけに携わったのですが、木の柱をたてるのも大変な作業でもあります。
多くの人が出ての作業は、今後、続けていくのも大変になる時が来るのではと感じます。できる限り続けなればいけない伝統行事であると感じますが、不安はあります。
その意味では、多くの人が神社に集まるよう、一色町のように新たに町内で太鼓を購入したりしての神社行事に住民に参加させる意識づけとしても良い取り組みであり、今後、伝統行事を盛り上げて行く上で大事な事であると感じました。
地域の絆づくりの為にも地域行事は無くしてはいけない事であると思っています。