公立中高一貫校の推進

 県内の受験シーズンのトップを切って、中高一貫教育を実施している公立高中等部3校と私立中で入試が本日行われました。
 公立高中等部の志願倍率は、県立浜松西が3,19倍、県立清水南が2倍、沼津市立が2,23倍と今の受験の中では人気があり難関であります。
 私は予てよりの持論として、富士市においても公立高中等部を一クラスでもよいので設立をしていく事を強く望んでいます。
 小学校から大学までの日本の教育の中で、大変重要な役割を持っているのが中等教育だと思っています。富士市の場合、地元の公立中学に通い、頭の良いとされる子は富士高へ行く、富士東高へ行く、というのが今まで良いとされているような気がします。私も、親になんでもいいから富士高へ入れと言われました。(私の時代には富士東高はなかったです)果たしてそれが良かったのかは疑問ですが、選択肢があまりなかったので、それに従うしかありませんでした。成績の順位がいつも気になり、テストの点数が良い悪いで一喜一憂していた事を覚えています。何になりたいというより、とりあええずテストの点が良ければというのが実感だったような気がします。
 教育というのはそれによって、幸せになるためにあるはずのものでなければいけません。いい学校にはいるのが幸せになる手段であってはいけないと思います。自分の人生をしっかり見つめ、やりたいこと、成りたいことを十分に考える時間が必要だと思います。しかし、学校に入るために、やりたいことを犠牲にしたり、成りたいことがわからないまま勉強をする為の時間が、高校受験に取られすぎ本来の目的がわからなくなってしまう子供もいるはずです。スポーツや文化活動を受験に捉われず、もっと打ち込みたい子もいるはずです。
 現在、私立の中高一貫校に通う子供が増えています。それなりの特色を持ち、ゆとりや子供に合わせた教育、また教育方針の徹底が魅力があり、富士市においても市外へ通わす子供が増加傾向だと思います。
 しかしながら、富士市の教育環境には選択肢があまりないように思われます。自分の住んでる場所の学校へ通わせたいのは当り前のことですが、なければしょうがなく他市へ行かざる得ない状況です。24万の都市で、あまりにも選択肢がないのは、いかがなものかと常に思っています。
 進学校である公立高に、中等部を1クラスでも作っていただければ、必ず、受験させたいと思う親はいます。ぜひともその実現にむけて何らかの方策を考えたいと思っています。

 少子化になるからこそ一貫した教育で効率的な基礎学力を高め、子供たちの個性を伸ばし、自ら学び、自ら考える力の養成を志向できる、中高一貫校を富士市にも実現させたいです。