「人の5倍売る技術とは」・・

ちょっと面白い講演会に行ってきました。
「おもてなしの心を大切に」と題したカリスマとうたわれた山形新幹線の元車内販売員の茂木久美子氏です。現在、年間200回以上の講演をこなしているそうですが、話術の素晴らしさはもちろん、とってもチャーミングな女性でした。聞けば元ミス将棋の女王だそうです。

彼女の本のタイトルにある「人の5倍売る技術」を持つ、カリスマ販売員だった茂木さんの仕事である新幹線のワゴン販売は制約の多い仕事です。山形新幹線の場合は、乗車時間は3時間半、大体の乗車数は400名ほどであり、売る品物も一度新幹線に積んでしまうと入れ替えもできません。また、商品も割高に設定されています。車内販売を目当てに乗り込むお客さんはいないと言う普通の販売より厳しい状況において、1日1往復半で平均7万円の売り上げの中で、50万円以上の売り上げた実績を持っています。あの手この手を使って売りまくる彼女の車内販売での年商は4000万円以上だそうです。この数字はものすごいです。同じ品物を売る人によって変えてしまう、マニュアルとは対極の接客スタイルが大きな話題を呼び、マスコミ等で取り上げられています。お客様に物を売ると言う考え方、限られた空間での会話術、一人一人に対してのおもてなしの接客術、効率の良い販売、前向きな取り組み等々でしたが、彼女のすごさは乗車しているお客様の顔を覚えると同時に荷物のチェックまでしているという事。お客さん顔を見ながらの後ろ向きでのワゴン販売で買う気の無いお客さんに気が付いたら買わせてしまったり、お金を出すと同時おつりを渡すテクニック、聞けば聞くほど車内販売で身に着けたスーパー販売術は勉強になります。不況だからものが売れないという言う理由は彼女には通用しません。

講演会後、気が付けば彼女の術中にはまり、買ってくれとは言われませんでしたが3冊セットの本を買ってしまいました。
議員として人を引き付ける会話術や人の顔を覚えるという事は大切です。
勉強になりました。