埋蔵文化財センターは発掘調査には必要な施設

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神戸市には、五色塚古墳の史跡公園以外にも羨ましい限りの施設がありました。
神戸市内には今回視察した、五色塚古墳をはじめ、大歳山遺跡、吉田遺跡、元住吉山遺跡のように学術上著名な遺跡が多くあります。
市では昭和40年以降の開発ラッシュで、発掘調査は増加の一途をたどり、あらたに発見された遺跡も年々増加していました。それに伴い必然的に出土遺物や記録類も増加し、ながらく出土遺物の整理、収蔵、展示を集中的に管理できる施設の建設が求められていました。

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それに答えるべき施設として西神ニュータウンに平成3年に神戸市埋蔵文化財センターが造られました。いわゆる発掘調査により出土した埋蔵文化財の博物館でもあります。場所設定に関しては、文字通り,新しく造られた街での、住宅団地として建設されていく過程で長年に渡って発掘調査が行われ、数多くの遺跡が保存されたために、街の一角の西神中央公園内に建設をすることになりました
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現在、埋蔵文化財センターには20名近い学芸員もおり、ニュータウン内の遺跡をはじめ、市内各地の遺跡から出土した遺物の調査、整理、収蔵を行う中枢機能をもっています。同時に、市民に埋蔵文化財をより一層理解して頂く為に、収蔵部分だけでなく、普及、啓発にも力を入れており展示スペースが多くとってあるのも特徴で、収蔵庫も見えるように施設の大部分を公開していますし、市民向けの研修室が設置されています。埋蔵文化財を通して神戸の歴史を身近に感じて頂けるような工夫がされているのは伺えます。また、学校教育での利用や企画展が常時開催され、施設のある公園内には、およそ3500本の木が植えられた中に、埴輪や銅鐸のレプリカ、横穴式石室等が設置されての野外公開もされています。さすが神戸と言う感じです。
富士市にもおなじように広見公園内に埋蔵文化財等も一角に展示しているリニューアルされたかぐや姫ミュージアムがありますが、埋蔵文化財の専門的な施設としては、規模的にも内容的にも比較にならないほどのかなわない施設でありました。埋蔵文化財の歴史的な財産を発掘調査、保存、管理、活用していく上では本当に羨ましい限りの施設であります。
新たに箱モノを創る事は難しい時代になりましたが、富士市にも800以上の遺跡がありますので今後の、浅間古墳をはじめとする富士市の史跡整備を進める上では、もし史跡の発掘調査が進むようなら必要な施設であると感じます。

 

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