「この国のゆくえ」

 

 日本商工会議所青年第29回関東ブロック大会静岡大会が、10月9日、10日で開催されました。9日は議会最終日にあたり、参加は出来なかったのですが、10日には地域の活動(おひまち)を済ませた後、途中からではありましたが出席ができました。

今回の大会において、得する分科会と銘打ち様々な講師を呼んでいましたが、その中でも、目玉でもある東京都副知事でもあり作家の猪瀬直樹氏の「この国のゆくえ」と言うテーマでの講演を聞きたかったので、それに間に合うような参加でした。猪瀬氏はテレビではよく見ており、印象的にはもっと力強い方かなと思っていたのですが、話し方は、語りかけるような感じでもありちょっと聞きづらい処があり、作家であるので、やはり喋るより文章の方が得意なのかもしれないと勝手に思いながらも、やはり言葉には重みがありました。政権が代わり脱官僚と言う意味では変わる事の期待はもてるが分権の考えは見えにくい所もあり、100年以上続く、官僚機構は強いので、分権を進める上でも、国民意識が変わる事が前提で霞が関の解体に取り組み、国の出先機関の統廃合は進ませれば、自治体への権限、財源が移り10年後には霞が関は半分位になると考えられるとしていました。また、現在の選挙で選ばれた訳で無い役人が自分達の都合のよいように勝手に規則をつくっている事も問題であり、官のつくった根拠のない基準の見直しを分権委員会でも求めており、分かりやすく保育所の待機児童の問題に触れながら簡単に保育所が増やせない現状を変えていくには、基準の緩和と地方の自己決定の重要性を説明してくれました。改革は前途多難ではありますが分権委員会において、テレビカメラを入れたりしながら情報公開をした中では、過激な討論は議事録として残っており官僚と戦う上での財産でもある事が伺えました。
話を聞きながら、補助金の交付のほとんどは効果の検証とその前提となる情報公開も十分でない状況は、中心市街地においての問題を浮き彫りにする為にも、必要であり、この事については、一般質問に関わる事なので、後日改めて、ブログでは書きたいと思っています。

講演を聞いた後、更に「この国のゆくえ」が気になり猪瀬氏のサイン入りの本を購入し、勉強をしようと思いました。
今回の大会において、企業の発展と豊かな地域社会の形成に果たす商工会議所の役割はどの様なものか、その実現の為、青年経済人としてまた議員として何をすべきか考えさせられました。