素晴らしい図書館「みんなの森ぎふメディアコスモス」

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今回、図書館視察をした中の1つの「みんなの森」 (ぎふメディアコスモス)は地方都市の公立図書館でありながら、大都市の図書館に引けを取らない図書館でもありました。同時に、岐阜市の中心市街地へ世界的建築家伊藤豊雄氏が設計した岐阜市においても今までにない景観を創出する施設としても全国的に話題を呼んでおり、外観ではドーム状に穏やか曲線を描く格子屋根が目を引きます。
構想から10年余りの時を経て、「知の拠点」の役割を担う市立中央図書館、「絆の拠点」となる市民活動交流センター、多文化交流プラザ及び「文化の拠点」となる展示ギャラリー等からなる新たな岐阜市のシンボル複合施設でもありました。CIMG1496 CIMG1486

市長の「人こそ最大の資源」であると言う想いは強く感じられ、建築費125億円。施設運営費は3億円とお金を生まない施設シビックゾーンに多額のお金が使われています。しかしながら、市民利用は旧図書館の7倍になり、40歳以下の利用は全体の30%だったのが、現在は55%~60%と特に若年層の掘り起こしが出来ているとの事でした。要因としてはYA(ヤングアダルト)・児童・親子のニーズに答えている点であります。その意味では若い人の利用は中心市街地への賑わいにも寄与しています。また、貸室利用は、ホールギャラリー等70%以上、また、スタジオに関しては85%以上と予想していた数字より高く、要因としてはスタジオ貸出が1時間単位で高くても800円、普通のスタジオは200円から300円と安価で借りられることによります。
説明で驚いたことは、一般的な公共施設建設では建物を建ててから、周辺整備をしますが、それとは違い、この建設事業に関しては、本体建物を建てる前から周辺地域の環境整備を進めています。それは、建設前からメディアコスモスの存在を市民に早くから周知してもらうために建物を建てる前から周辺整備をしており、本体建設工事をしながら事前に整備された処では各種イベント等を行っていた事です。
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施設内の商業施設ではコンビニエンスストアローソンがありますが、それとは別に紆余曲折の末、2月24日よりスターバックスコーヒーが開店しますので、若い人達の集客が「みんなの森」にさらに進むことが期待されます。
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やはりお金はかかっているだけに素晴らしい外観と充実した施設を持った図書館は、まさに名前の通り市民が集う「みんなの森」であり羨ましい限りでありました。