止まる事のない親父の時計

5月26日は実父の命日です。
8年前に交通事故に巻き込まれ、73日間の闘病生活後、亡くなりました。
お墓参りに行ってきました。時のたつ速さを感じます。
当時の想いのブログを読み返しました。

2017年5月27日の「親父の時計M.SAITO」あらためてブログ掲載します。
「親父の時計M・SAITO」
実父が亡くなり様々な事を想い出します。
生きていた時には色々なものを貰いました。
その中でも今でも使用しているものがあります。親父が50歳位だと思いますが、私が成人した時に、「時間をうまく使って、時間を守るように」と言った感じで、多分酔っぱらっていたと思いますが、「社会人になってからずっと大事に使っている時計だ」と腕につけていたオメガの時計をはずして私にくれました。どうせなら、新品のものを買ってくれればいいのに思いながらも、学生の私にとってはオメガの時計は嬉しかった事を覚えています。


ただその時計には、実父の名前は「さいとうまさる」ですので「M・SAITO」と裏に刻印されている時計でもありました。
当時、学生でしたのでバンドを調整しに東京の時計屋さんにもっていくと、裏に名前が刻印されているのをみて、「遺品ですか?」と聞かれたことを覚えています。私が貰った時計は、既にもう古く恐らく、今から60年以上前の時計であります。自動巻きですので今でもその時計は使っていますが、あらためて、親父が亡くなり、その時計をし始めました。今になって本当の遺品になってしまいましたが、当時はお古で嫌だなと思ったものが最近では逆にアンティークでカッコよくも感じるようになりました。成人した時に言われた親父の想いである、「時間を守るように、時間をうまく使うよう」にと言われた事を改めて思い出します。
時計を付けながら、見えっ張りで、おしゃれで、気前が良かった親父を想い出しました。」


8年経った命日におやじの時計を付けました。
自動巻きの時計はあいかわらず動いています
止まる事のない親父の時計は8年経っても元気でした。。