新幹線要望の実現を図る上での新富士駅利用促進の取組について

12月5日より、一般質問が始まります。
私の議会登壇日は、12月7日午後1時です。
リニア開通後の停車本数が増加する事が話題になる中で、あらためて新幹線の利便性向上について深く質問します。興味がある方は、通告文をお読み下さい。
1.新幹線要望の実現を図る上での新富士駅利用促進の取組について

東海道新幹線新富士駅がある富士市だが、新富士駅は在来線との接続はなく、ひかり号も停車しないことから、富士市ではかねてより県内の駅でも不便さを感じる駅としての改善に向けて、JR東海へ新富士駅の利便性向上への要望活動を進めている。私もこれまで何度か新幹線新富士駅のあるまちとして、三島駅や静岡駅に比べ利便性が明らかに劣っている状況について、少しでも通学・通勤のしやすい新富士駅になるべく利便性向上への対応や支援を市に対して求めてきた。しかしながら、要望活動での思うような回答や支援には至っていないのが現実である。今までもだが、要望活動をする上では乗降客数の増加を促す施策を打ち出しての要望は大きな説得の材料になると思っている。

本年10月20日に国交省は、将来的にリニア中央新幹線が全線開業すると静岡駅は停車本数が約1.5倍になる可能性を示した。また、全線開業後は、東海道新幹線の県内6駅全てで停車本数の増加が示されている。新富士駅を有する富士市としても歓迎すべき話ではあるが、全線開業は2045年とされている中では、先の長い話であると感じている。少しでも早い開業を求めると同時に、当面は、名古屋駅までの部分開業において増便・ひかり号停車等の実現に期待するしかないと思っている。とはいえ、若い人の転出防止、観光振興、定住促進を強化する上では、少しでも早い段階での要望実現が必要との思いがある。ただ、今までの経緯に鑑みても、現時点では、JR東海道新幹線への要望事項は、名古屋駅までの部分開業までは難しいと感じている。しかしながら、諦めることなく可能性を探りながら要望活動を進めることも重要で、現実性の高い話としては乗降客数増に取り組むべきである。名古屋駅までの部分開業時のダイヤ改正に合わせての要望を実現させるためにも、現段階での要望活動については、さらなる広域連携をしての要望活動はもとより、要望活動での説得材料として、市は、乗降客の利用促進に向けた取組の総合的な戦略(対策)を示すべきである。

新富士駅は富士市にとって大きなアドバンテージであり、リニア中央新幹線の全線開業時での増便が話題になる中では、喫緊の対策としてリニア中央新幹線部分開業までの期間に合わせて取組を示しながら、利便性向上に向けてしっかりとした要望活動をしていく必要性を感じ、以下質問する。

(1) リニア中央新幹線全線開業での将来的可能性が示されたが、どのように受け止めているのか。

(2) 本年度のJR東海道新幹線への要望活動の内容はどのようなものか。

(3) 要望実現には乗降客数を増やすことが必要と考えるがい

かがか。

(4) 大きな課題である新富士駅―富士駅間の接続への対応と、その1つとして検討されている自動運転バス運行の具体的な見通しについてはいかがか。

(5) 本市からの首都圏への通学・通勤者は増えているのか、また、新幹線通学・通勤支援について、他の自治体での動きをどのように捉えているのか。

(6) 三島駅や静岡駅に比べ通学・通勤がしづらい状況がある中で、市として通学・通勤しやすいイメージアップを図る上での支援策を、少なくともリニア中央新幹線が名古屋駅まで部分開業するまでの期間だけでも打ち出すべきと考えるがいかがか。

(7) 要望活動を進める上では、乗降客数の目標値を具体的に設定しての総合的な利用促進戦略(対策)(使いやすく魅力的な駅づくり、ターゲットに応じた需要喚起策、新幹線利用に伴う観光客・定住人口の確保策)はあってしかるべきと思うがいかがか。