富士に石炭火力発電所の計画

お盆に入る前の会派会議が開催されましたが、会派会議終了後の話題は、7日の朝日新聞、日経新聞の一面を飾った突然の富士市への火力発電所建設のニュースの事でした。

朝日新聞には「中部電、首都圏で売電 新電力買収 地域越え競争へ」
日経新聞には「中部電、新電力を買収 三菱系首都圏で越境販売」
の見出しが目に飛び込んできます。

どちらの内容も中部電力が三菱商事子会社で電力小売事業者のダイヤモンドパワーを買収し、今年の10月から東京電力管内の企業向けの電力販売に乗り出すとし、株式取得と共に東電管内の静岡県富士市にある日本製紙の工場内に石炭火力発電所を新設する。総事業費は250億程度で出力は11万kw、3年後2016年の稼働を目指すとしています。
以前より水面下では日本製紙の跡地利用として火力発電の噂はありましたが、現実的な話として表面化しました。

更に詳しい内容として、静岡新聞の夕刊には「富士に石炭火力発電所 日本製紙工場に建設」の見出しの後には、中部電力が日本製紙、三菱商事と共同で建設する火力発電所は昨年9月で生産を停止した富士市今井の日本製紙富士工場鈴川事業所に計画されている。稼働開始は3年後の予定、稼働すれば県内唯一の火力発電施設となる、市と近く正式発表する。としています。
石炭火力の環境負荷はどの程度かは気になりますが、今後は環境アセスも含め、地域住民への説明もあると思われます。個人的な意見としては、様々な経緯はありますが、原発(東電)に依存しないまちになる為にもエネルギーの地産地消(火力発電等)は必要な施策であると思っています。また、火力発電所建設は民間で行う事でありますが、しっかりとした住民理解を進めることを前提に、エネルギー対策としても、田子の浦港の有効利用を考えても市、経済界としても前向きに取り組む価値のある事であると思っています。
 でも、突然の富士市の真夏のビッグニュースに驚いています。
新聞だけの情報ですので、今後の市や商工会議所等の対応は気になる所です。

*8日の朝刊には、市長、商工会議所、市連合町内会長の話が掲載されています。