岳チャリ〜自転車に乗って富士を廻ろう〜に、右手をねん挫しているのにも拘らず、マイ自転車を持参の上、参加してきました。と言うのも、怪我をしていても、今回、実施する岳南鉄道でのサイクルトレインに興味があったからです。
サイクルトレインとは、自転車を鉄道に持ち込む事ができるサービスであり、全国においては、主に中小私鉄が電車の利用促進を図る為に実施している所が有ります。ヨーロッパ、特にドイツでは、サイクルトレインは珍しくなく、坂道を走るケーブルカーに事例が多くあります。
サイクルトレインを取り組んでいる鉄道では、対象車両や利用日、利用時間を限定してあったり、事前予約をしてから実施、臨時電車を走らせて実施、イベントに合わせて実施と様々なスタイルがあります。
今回、岳南鉄道においてはイベントとして、サイクルトレインを実施しており、今回限りの実施でもあります。
実施区間は、計画したサイクリングコースに合わせて、原田駅から江尾駅であり、自転車の持ち込み料は必要とせず、通常の250円の運賃で乗車できました。
自転車を持ち込めることは、電車の利用価値が上がると思います。
実際、利用して見て感じた事は、
1、 乗り降りする時に、自転車と電車に隙間と段差があり、(ホームと電車の格差があり自転車を積みにくい)ちょっと危険を感じる。
2、 自転車を車内に持ち込むと、通路がせまくなり、移動したり、他のお客さんに迷惑になる。(通勤通学時間は難しいのかもしれません)
3、 場所をとるので、沢山の台数は乗せる事ができない、せいぜい10台が限度である。
4、 自転車を持ち込む風景に慣れていないせいか、乗っていたお客さんが、何か有るのかと言うような顔をしていた。
等々、様々な課題はあると思いました。
しかしながら、しっかりした調査の上、ルールを作り、公共交通としての岳鉄の利用促進や観光資源の利用ツールとしてサイクルトレインの導入も視野に入れた施策は必要であると感じています。
聞くところによると岳鉄では以前にも、実証実験として、期間を決めてのサイクルトレインは実施したそうですが、導入には及ばなかったようです。その時の考え方としては、通勤通学と言う側面が強かったようです。今後の取り組みでは、観光と環境と言うエコサイクルツーリストの実施と言う意味では、サイクルトレインの再考の余地はあると考えられます。また、バスを利用としてのサイクルバスもいいんじゃないかなと感じました。
今回のイベントにおいての経験は、どこかで活かしたい事であると思っています。