富岳自衛隊交流会の総会において、陸上自衛隊第34普通科連隊長兼板妻駐屯地司令 一等陸佐 三浦直人様の「第34連隊と災害派遣」の記念講演を聞く事ができました。
ミャンマーのサイクロン、中国四川大地震と大きな災害が報道され続けている中では、被災地の一刻も早い、救済、支援、復興が望まれています。自衛隊活動の中に、大規模災害などにおいて、人命及び財産を守る為に各都道府県などと連携して、適切に対応することがあげられています。予想される東海地震も大規模災害の位置づけがなされており、大変興味深く聞かさせてもらいました。
東部方面には、板妻、富士、滝ケ原、駒角、4つの駐屯地があります。三浦連隊長の第34普通科連隊は旧陸軍歩兵三十四聨隊の部隊番号をそのまま受け継ぎ板妻の地に創設された郷土部隊としての特色を持っています。また、静岡県全域を隊区にもつ連隊では、災害発生時一刻も早く被災地に出勤する為、県下各市町村を担当する中隊等を定め常に連携を保持しています。また東海地震をはじめとする各種災害発生時時の対処行動について、静岡県総合防災訓練や地域防災訓練に積極的に参加して、関係機関との連携強化を図ると共に、防災図上演習や総合防災協議会等を実施して連帯の災害対処能力の向上に努めてくれているとの事です。
話の内容は非常に濃いもので、時間がない中ではもっとじっくり聞きたい部分はありましたが、災害時に対して富士市は、自衛隊の駐屯地が近いのは、ある意味心強く思いました。
三浦連隊長の信条は3惚れであり、
「仕事に惚れろ。人に惚れろ。土地に惚れろ。」
という事です。北海道の生まれですが、あちらこちらに赴任してきており、その土地、地域で愛着をもち任務を進めてきているそうです。現在の板妻では、特に富士山がきれいに見えるため、毎日、富士山を撮り続けているそうです。説明の中でも、所々に富士山の写真が入れられており、この地域に対しての強い思いも感じることができ、この地域の災害時には全力で力を注いでくれる方が連隊長で安心しました。
でも、最終的には、災害に際しては、危機意識を常に持ち、自分の身は自分で守る、これが一番の鉄則であると思っています。
頼りすぎてはいけません。