平成24年度富士市表彰式典が開催され、市長表彰、市教育文化スポーツ奨励賞、市地域社会貢献者褒賞を受賞した13人の栄誉が称えられました。その受賞者の1人に特に思い出深い人がいました。その人とは
渡邊氏は高校時代のハンドボールの先輩でもあり、みんなからテッさんと呼ばれ大変厳しく指導をして頂いた先輩の1人でもあります。本人も大学卒業後も富士クラブでゴールキーパとして活躍されていたので、バリバリの現役として後輩たちを鍛えに来てくれました。
当時、大変怖くて、仲間でつけたあだ名は「鬼のテツ」。ですから部活の練習中、テッさんが来ると言うと私はものすごく優鬱になりました。学生時代は、テッさんに怒鳴られながら、一体何をしている人なのか、平日の夕方暇なのか、何か仕事で嫌な事があって、憂さを晴らしに学校にやってくるのか、わざわざ来てくれなくてもいいのに・・・と後輩達を強くしたいと言う親心が当時は分かりませんでした。
社会人になって「鬼のテツ」の存在を忘れていたのですが、青年会議所に入会するとテッさんがいました。でも、入会当時はJCでも大先輩で口も利く事はできませんでした。何の仕事をしている人なのかとこっそり確認すると、「賃貸業」との事。なんとなく歳をとったのかやさしいお顔になった様な気もしていました・・・そんなある日、私の母はお茶を従妹のところで習っていましたが、お茶会があると連れてかれた際に、そこには着物を着たテッさんがいます。母親に聞けば、お茶の先生で淡交会でも偉い方だと思わず「え〜あのテッさん???お茶の先生!!!感じが違うじゃん」とびっくりしてお茶どころではなかったのを思い出します。
今では、淡交会でのお茶会やロータリークラブでの会合で顔を合わせた際には気軽に声を掛けてくれるようになりました。
かっては「鬼のテツ」と呼ばれたテッさんも受賞した顔を拝見していると、文化人として地位を固めた「えびす顔のテッさん」です。
あらためて渡邊哲男先輩富士市教育文化スポーツ奨励賞受賞おめでとうございます。
淡交会の牧田会長、久保田のおばさん、私の父も大変喜んでいましたよ。