ALT派遣も視野に 23年度から小学5年6年外国語活動

 平成23年度から小学5〜6年生の外国語活動と英語が必修化されることを受け、市教育委員会は21年度天間小を

研究指定校とするなどして本格実施に備える。中学校に配置しているALTによる小学校教諭支援も視野に入れている。

9日の市議会で荻田丈仁氏(市民クラブ)の質問に、平岡彦三教育長が答えた。

(平成21年3月10日富士ニュース掲載文)

江尾地区の浸水深刻

江尾地区の浸水深刻 治水対策の調査へ9月補正で費用計上

富士市は、須津地区江尾など東部地区の有効な治水対策を検討するための調査に乗り出す。今夏の台風4号で近隣住宅の床上、床下浸水、道路冠水などの被害が深刻だったことを受け、九月補正で調査委託費を計上した。市議会九月定例会の荻田丈仁氏(市民クラブ)の一般質問に答えた。
荻田氏はことし七月十四日から十五日にかけて台風4号がもたらした江尾地区などの浸水被害の深刻さを報告する中で、問題の早期解決に向けた取り組みをただした。
今後の対策として市は「万騎沢(まげさわ)狭窄(きょうさく)部の江尾江川合流点から上流柵渠(さっきょ)部の改修が必要」としたものの、下流部の江尾江川の改修が前提となるため、県の改修状況を見ながら計画するとした。
抜本的な浸水対策としては、江尾江川の沼川合流部までの河川改修の早期実施、沼川石水門を改修する必要を示したが、県事業で国の支援も必要であるため、早期実施を国や県に強く要請するとした。
今回の台風4号に伴う浸水等被害の最大要因として、市は二十四時間雨量三百六十㍉という過去最高の降雨量に大潮が重なったことをあげている。
さらに沼川、江尾江川、万騎沢等の河川流下能力不足、市道吉原沼津線以南の田んぼの地盤が上がったことも影響したとの見方を示している。
被害の緊急対策として、市は地区内の側溝や水路、河川にたい積した土砂の浚渫(しゅんせつ)を実施。
県富士土木事務所も江尾江川における県道三島富士線−吉原沼津線間の浚渫を実施した。本年度中に吉原沼津線より下流の浚渫を行う予定という。
江尾江川における市道吉原沼津線から新幹線までいっ水個所の護岸かさ上げ、柵渠(さっきょ)部分の護岸改修にも年内に着手し、来年の雨季前までに完了させる考え。
県富士農林事務所も十八年度に湛水防除事業で万騎沢に約三千六百立方㍍の調整池設置と沼川への強制排水を行うポンプ二カ所の設置を計画しているという。
中日本高速道路でも第二東名関連で建設した調整池機能を最大限に活用するため、放流口を現況の二分の一に絞り、工事用道路の雨水対策を検討している。
荻田氏は、今後の対策の実施機関が複数に及ぶことから一元化を図ることも要望。市は「河川課で対応したい」とした。

東部地区活性化へ 道路改良促進など求む

東部地区活性化へ 道路改良促進など求む

荻田氏は市内東部地域の特性を生かした住みよく安全安心のまちづくりの推進を市長に要望した。
質問で同氏はまず、市の第三次国土利用計画にコンパクトシティがあることをとらえ、「一般的概念でコンパクトシティは、公共施設など生活機能を一極に集中させるとされているが、市の目指すコンパクトシティは、地域ごとに徒歩圏内に生活に必要な施設がそろっていることと考える」と前置き。
具体的な要望の中で同氏は、県営ほ場事業で整備された複数の農道が周辺地域の生活道路の役割を担っている一方、農道という成り立ちのため路面の荒れなどの課題を抱えていると指摘。その上で「交通アクセスの向上と歩道、自転車道の整備も併せてすることで、健康と、車に頼らないという意識づけもできる」とした。
市長は荻田氏が整備を要望する道路のうち三線が平成十八年三月に市道に移行されたことを伝えた上で「これらについては現地の土質調査などをした上で、歩道、自転車道の整備に向けて検討していく」と前向きな取り組みを約した。
荻田氏は、東部地区の新たな期待を担う浮島自然公園の活用についても質問。
市長は「あらゆる人々が安心して楽しめる自然観察の場として利用できるようパンフレットの整備も考えていく」とした。”