富士市の防災対策について

第4次被害想定の第1次報告が6月27日にされていますが、ロータリークラブの会員の防災意識向上を図る上で、「静岡県第4次地震被害想定と富士市の防災対策について」と題した卓話を富士市防災危機管理課柏森課長にして頂きました。

前日より大雨警報が発令されており、ようやく解除されたため、一安心であると前置きの下で、柏森課長からは第4次被害想定の概要が話された後、津波対策として
静岡県では
レベル1の津波の死者を10年間で80%減らす事が出来るように港湾、河川のハード整備をすすめる。
富士市では
レベル2の津波に対して、津波による死者数0を目指してソフト対策を進める。
→津波避難行動計画作成

富士市での東日本大震災以降の取り組み
1、 海抜表示等の設置・・海抜表示1672か所、津波対策看板179か所
2、 津波避難ビル指定、津波避難タワーの設置・・ビル47か所、タワー4か所
3、 海岸監視カメラ3か所設置
4、 計測震度計の増設・・・市独自2か所(大渕、吉永)震度観測点は6か所
5、 富士川緑地公園に同報無線用の長距離伝達スピーカ—設置(24年度)
6、 地区防災会議の開催・・市内26か所で実施
7、 防災講座、図上訓練(DIG)、津波対策講演会の啓発活動の強化
8、 地域防災指導員への支援強化・・研修会意見交換の場

富士市の今後の取り組み
1、 富士市地域防災計画の見直しと修正・・津波対策編の作成等
2、 元吉原、田子の浦、今泉の津波浸水地区を対象とした津波避難行動計画の策定
3、 津波避難マップを作製、津波浸水地域に配布
4、 第4次地震被害想定に基づいた新たな富士市防災マップの作成
5、 津波避難ビル指定、津波避難ビル等整備事業費補助金制度の継続
6、 地区防災会議、防災講座、図上訓練の継続実施、啓発事業の徹底強化
7、 地域防災指導員自主防災組織への指導体制強化
また、富士山噴火による影響や風水害に関する警戒についても触れられ、最後は、防災等の問い合わせや講座も気軽に問い合わせてくれればと言っていました。
行政からの情報には、参加していた皆さんの防災意識向上に繋がったと思います。