「トリアージ」のシミュレーション訓練

9月1日は富士市でも総合防災訓練が行われました。私も地域での防災訓練に参加しましたが、市の広報塔からの防災訓練の合図で高台へ避難した後、地域の集合場所に集まった所で自主防災としての地域対応をお願いしてきました。その後、須津中学校の体育館で医療救護所運営訓練が行われていましたので参加してきました。

その中で「トリアージ」のシミュレーション訓練が行われていましたが、これは、大規模災害時に多数の傷病者が出ているなかでは、容態や緊急度に応じて優先順位を判断し、治療に当たらなければいけません、災害時では1人でも多くの人命を救うため、処置を施しても救命の可能性がない傷病者の治療をあきらめるといった重い決断も迫られます。その対応の為にトリアージが必要となります。

頂いた資料では、災害時のトリアージの概念としては[限られた人的物質的資源の中で最大多数の疾病者に最善を尽くす事]→軽傷例や見込が低い重症患者には優先をあたえないとしています。また、トリアージと「とりあえず」は発音が似ている!と記載されていましたが、トリアージはフランス語の選択から来ており、日本語のとりあえずの言葉の意味として、1、取るべきものを取らずまずは初めに、さしあたっては2、すぐに、直ちにとあり緊急時の選択と言う点から、フランス語の選択と意味が似ていると言われています。

訓練では、須津地区町内会、富士市三師会、看護協会、市災害対策本部保健部保健班、地区班、輸送関係者等が役割分担され、Aスタート法トリアージB,治療の為のトリアージと治療、搬送の為のトリアージC,医療救護所から救護病院の搬送〜情報通信と搬送(仮想)のA,B,Cを通しで4セット行われていました。
保健医療課長は今回のシミュレーションを災害時で活かせればと言っていましたが、出来る事なら災害でも救護所に人的被害が無く担ぎ込まれない事が一番であると感じていると思います。
私にとっては、今回の大規模な医療救護所運営訓練は勉強になりました。