「社会インフラ整備と田子の浦港について」

私が所属する富士岳南地域まちを考える会で「社会インフラ整備と田子の浦港について〜富士市の可能性を探る〜」と題しての勉強会が商工会議所で開催されましたので参加してきました。

会場はほぼ満席の中で渡辺代表幹事の挨拶後、3人の講師から東部地域に関わる国、県に関わる社会インフラ整備や施策等について講演を頂きました。

講演内容は
1、「静岡県東部の道路ネットワーク整備」
国土交通省中部地方整備局沼津河川国道事務所長 大儀健一氏

2、「富士地域発展の鍵」
東部地域政策局局長 森 貴志氏

3、「田子の浦港の概要」
静岡県田子の浦港管理事務所所長 藤浪哲也氏

其々の立場の中での講演でありましたが、大儀所長からは、ネットワークが広がれば広がる程地域の価値はあがるとして、東部地域の周辺道路整備状況として、伊豆縦貫道路、東駿河湾環状道路、新東名、国道139号富士改良等の説明がありました。その上で道路はつくる物ではなく、使うもの、地域の活性化の可否は道路を使う地域次第とし、地域の事は地域で考える事が重要であるとしていました。また、森局長からは、政策的な部分として県が進めている総合特区として内陸フロンティアと医療特区に触れ、その上で富士山が世界文化遺産登録がなされ、「富士FUJI」と言う名が世界標準となった事により脚光を浴び始めているタイミングとインフラ整備も含めポテンシャルが高い地域として、富士市が何を目指すかは様々な可能性があることが示されました。最後に藤浪所長から、田子の浦港の成り立ちから整備状況、また、取扱い貨物の推移を含めた現状分析や防災対策、審議中の駿河湾港アクションプランの説明がありました。
その後の意見交換では、田子の浦港に隣接する企業からの護岸整備の要望をどのように捉えているのか、輸出入の割合は変わる可能性はあるのか、火力発電所が建設されることにより、石炭の輸送方法はどのように成るのか、また、環境面からパイプラインのようなものが作られるのか、水域拡張の予定はあるのか、東駿河湾環状道路西区間の事業決定を進めるにはどうした良いのか、等々時間いっぱいの意見交換がなされました。

一人一人の話をもっと時間を取って十分に聞きたい思いはありましたが、短い時間で富士市の可能性を探る上での、有意義な情報を得る事ができ、大変参考になりました。

次回はエネルギーについて勉強会が予定されています。