武雄市樋渡市長の取り組みは・・

私の所属する21経営研究会での例会において、有名な佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長の講演が三島でありました。講演を聞いての感想は、樋渡市長の発信力はすごいと思いました。目からウロコではないのですが、首長についての見方や考え方がちょっと変わりました。

樋渡市長は若いし、体も大きいし(身長は185センチ)、東大出の官僚からの転身ですが、気さくな方です。
何より、話がユニークで、常識にとらわれない行政スタンスは、冗談のように聞こえながらも、真面目であり、どうして今まで行政が変わらなかったと言う事に対しても笑いながらも考えさせられます。
(行政スタンスは、まずやる・速い・やめる・ほいほい組む・決済禁止・報連相禁止)

地域所得を上げるのは政治の役割とし、市長としての取り組みは経営者的な感覚も強く、「稼ぐ自治体、儲ける自治体」を掲げています。実際、病院の経営形態の変更、市の名品をネット販売する「FB良品」を開設、市の図書館をTSUTYAへ指定管理者としての運営を進めており、その他にも職員の年棒制等全国的にも注目を浴びています。
また、市では、フェイスブック・シティ課があり、市職員もツイッターアカウントを取得しツイッターを行政サービスに利用しており、フェイスブックに市の公式WEBサイトも開設されています。個人としてもブログ・ツイッター・フェイスブッグ等の情報発信は毎日行っており、何を考え、何をしているのかはネット上でも分かります。ただ、市長と言う立場からの発言としては過激に伝わる事もあり、誹謗中傷は多いとしていました。市長は基本的にはすべてオープンであるとしています。ただ、そのせいか、市役所にも、脅迫文や怪文書は沢山来るそうです。市長は、誹謗中傷は必要であり、無関心である事より良いとしていました。(武雄市の前回市長選の投票率は80%近いとの事)また、ネット上の反響を見ながら、ネット鬱と言いながらも、ネットの世界とリアルな世界の違いは区別しています。捉え方としてネットは楽しむべきとしていました。

講演のテーマに掲げられていました”走りながら考え、常識をくつがえす“〜人生は一度だけ、勇気を出そう〜まさにその通りの講演であり、勉強になりました、見習いたいです。

行政視察の多い自治体でありますので、近いうちに、TSUTAYが運営する図書館にはスターバックスコーヒーも入店している事なのでFB良品も含め視察に行きたいと思いました。