人を活かす人材育成を

市役所も企業として捉えるなら民間経営の感覚は必要な事であると思っています。
そんな訳で、私は商工会議所が法政大学大学院静岡サテライトキャンパスと共催している「企業経営錬成塾2011」に参加しています。

2回目の錬成塾では、公認会計士で総合経営コンサルタント会社代表、法政大学イノベーションマネジメント研究科客員教授西浦先生の企業永続に向けた組織活性化と後継者育成をテーマの講義でした。企業収益確保のために本気で頑張る人材育成がいい会社であり、人を活かす経営を提唱していました。社員が求める「幸せ」は企業規模や給料とは無関係で欲求を充足させながら、人間として人を活かす、すなわち、社員を大切にすることが、「成長を促すコミュニテティ発展の欲求」へと社員を導く経営の必要性が話されていました。
市においても、財政状況が厳しくなっている状況では、公務員だからと言って「親方日の丸」的と言われることなく、(潰れることが無く、真剣みにかける事であまりいい意味で使われていないと思いますが・・・)本気で頑張る人材育成は大切な事でもあると思っています。来年度の新規職員募集状況は、一般職で採用人員10名に対し、360名の申込みがあり、競争倍率は36倍という狭き門とである事が発表されていました。富士市のトップ企業でもある市役所は、それなりの優秀な人材採用がなされると思います。ただ、人間力重視の採用が求められている中では、試験の点数だけでは見えてこないものもあると思っています。また、いくら優秀な人材を採用したとしても、採用後の人材を活かす人材育成が成されなければ、市の発展はありえない事でもあると錬成塾に参加しながら感じました。講義内容の
「いい会社とは何か?そのために何が必要か?」
会社を市役所と置き換えれば、
「いい市役所とは何か?そのために何が必要か?」
人間力重視の採用・教育、民間経営に通じるものはあると思います。