「公立病院再生」セミナー

地域医療再生のためには公立病院の健全な経営は不可欠な事です。

富士中央病院でも総務省が進める公立病院改革ガイドラインに基づく改革プランは平成20年度に策定されています。その改革プランの目標年度が今年度末に迫ってきた中で、何が求められるのかを勉強するために、公立病院改革の第一人者である公立病院アドバイザーである長隆氏のセミナーに参加してきました。

公立病院の役割は、地域に必要な医療のうち、採算性等の面から民間医療機関による提供が困難な医療や機能を提供する事、たとえば、救急、小児、周産期、がん、循環器等高度先進医療、研修の実施等を含む広域的な医師派遣の拠点としての機能、災害等であり、特に、災害医療は東日本大震災で重要性を改めて認識されています。
その上で公立病院改革の必要性は
1、 自治体病院の経営状態、コスト構造の改革
2、 地方自治体財政の健全化への要請
3、 民間でできる事は民間への民営化の流れ
4、 医師不足解消
公立病院の経営改革には
1、 首長や理事長などのぶれない強いリーダーシップ
2、 スピード感のある意思決定
3、 自主的な変革への意欲
の3つは必要な事です。
現在の病院改革の成功事例として
金沢大学氷見市民病院(指定管理者)
阪南市民病院(指定管理者)
独法さんむ医療センター
独法山形県、酒田市病院機構
が挙げられていました。
一度視察に行ってきたいと感じています。
平成23年度は改革プランの目標年度であるなら、根本的な病院経営改革を行うチャンスでもあります。