富士市の金属とプラスチックの処理は?

 

富士市の廃棄物の行方がどのようになっているとして、チャレンジ7の研修で市が委託している金属とペットボトル以外のプラスチックの処理を行っている浮島の稲葉商店と富士川の安藤紙業に行ってきました。

最初に訪問した稲葉商店は、私の住む東部地域の浮島にあります。毎日のように会社の前を通るのですが実際会社の中を視察させて貰うのは初めてでもありました。富士市の金属、特に空き缶(スチール缶・アルミ缶)の処理がどの様にしているのかが、稲葉社長の現場を回りながらの説明でよく分かりました。
(市内から出される空き缶)(分別機にかけられますが、異物は取り除きます)

富士市の家庭から出された金属は、最新型の分別機でアルミ缶・スチール缶・その他の金属・異物と分別され分別されたアルミ缶・スチール缶はプレス機によりブロック化されます。

最新の分別機が先月より設備投資(約1億円)されており、処理能力が時間当たり、4トンと大幅にアップしたそうです。現在、スチール缶がキロ15円・アルミ缶がキロ120円ですが、価格は変動しており、金属業界も不況で、金属相場も変動している中では安定的な仕事では無いと社長は言っていました。国内需要が厳しくなっている状況下では、処理された金属は8割がアジア及び途上国に県内の港より輸出されているそうです。

そのような中では、今後は金属処理業者でありますが、プラスチックの処理も仕事として、積極的に取り組んでいくとしていました。
 引き続き訪問したのは、富士川にある安藤紙業です。富士市のペットボトル以外のプラスチックの処理を月180トン年間2000トンの処理しています。

一回に運ばれてくるパッカー車に1トンが積みこまれてくるそうですが、それが搬入されると同時に分別機にかけられます。しかしながら異物混入を取り除く作業は手作業で行われ、元々が古紙屋さんでありますが、この分別作業に1日の内6時間程取られてしまっているそうです。異物混入率は、導入当時は5%だったのですが、本年に関しては3%と下がっており、富士市のゴミ出しのマナーが守られている事が分かりました。

処理されたプラスチックは、リサイクルされますが、業者にキロ20円から30円で引き取られていくそうです。

また、現在、市の委託を受けている安藤紙業さんは富士市と旧富士川町でプラスチック処理の許可業者は安藤商店だけでしたので、合併に伴い必然的に許可業者である安藤商店さんが市のプラスチック処理業者となっています。しかしながら、昨年富士市の業者も1社許可され、許可業者は2社になりましたので今後は2社によっての競争入札になります。適切な管理がこれからもされていく上では、競争し合ってよりよい形にしていく事は歓迎すべき事でもあります。
 今回、市が委託している2社の企業を視察させて貰いましたが、どちらの施設においても社長さんが対応してくれており、暑い中、感謝申し上げると共に、処理代は支払われていますが、市民として、業者任せでは無く、これからも分別をしっかりした上で、マナーを守ったゴミ減量とリサイクルは取り組まなければいけない事であると思っています。